2014年にフジテレビ系で放送された、大ヒットドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」。6月10日には映画も公開され、またまた大ヒットを記録。しかしこの作品の人気は、国内だけにとどまらなかった。
「中国・上海では、6月の17日から10日間、『上海国際映画祭』が行われました。そこに『昼顔』で共演している上戸彩と斎藤工が出席。この2人が舞台あいさつに訪れた17日の上映会では、600人のホールが満席になるだけでなく、なんと劇場前に数百メートルもの長蛇の列ができ、ダフ屋では60元(約1000円)のチケットが、なんと2000元(約3万2000円)もの高値で売られていたというから驚きです」(映画誌ライター)
上海国際映画祭はアジア最大級の映画祭で、12年前から「日本映画週間」も設けられ、最新の日本映画も紹介されているのだが、他の作品を抑え中国でも「昼顔」が圧倒的人気だったという。映画「昼顔」がここまで中国で人気が出たのは、もちろん2014年に放送されたドラマがきっかけ。もっとも正式に放送されてはおらず、中国のファンは何らかの方法を駆使して番組を見ていたらしい。
「会場では主演の2人をぜひ一目見たいという観客が大勢つめかけ、上戸と斎藤は中国のファンと20分に渡り交流しました」(前出・映画誌ライター)
海を越え、中国でも人気となった「昼顔」。注目すべきは、果たして中国国内での公開が実現するのかという点である。フジテレビサイドは、現時点で「中国での配給会社は決まったが、センサーシップ(検問)はこれからで、上映は未定」としている。
「中国政府は現在“反腐敗”政策に力を入れており、もちろん“不貞”などの不純恋愛にも強い反発の態度を示しています。このハードルをクリアしなければ中国での上映は難しいですね」(映画関係者)
話題作の公開を待ち望んでいる中国のファンのためにも、ぜひとも上映を実現して欲しいものだ。