7月5日から受付が開始された、桂文枝のオリジナルクレジットカードが話題を呼んでいる。これは今年創業50周年を迎えるカード会社と同じく今年、芸能生活50周年を迎えた文枝がコラボしたカードで、「オヨヨVISAカード」と命名された。カードの表面はプラチナカード以外認められないことの多いブラック。桂文枝一門の定紋である結三柏(むすびみつがしわ)をあしらい、「50」の「5」の字が昇り竜となるなど高級感あふれるデザインが特徴だ。カードの「オヨヨ」は、文枝の持ちギャグからとった。故・大河内傳次郎さんのモノマネで50年前ラジオで使い始め、その後ヒット番組「パンチDEデート」(カンテレ)などで使ったことで広く浸透、文枝を代表するギャグとなった。
同日行われた会見で、文枝は「芸能生活50周年ということで、ぎょうさん企画をやっていただいている。『オヨヨVISAカード』を作っていただき、本当にうれしいことです」と感謝の弁を述べた。父親が銀行員だったことを明かしつつ、これまでクレジットカードを持ったことがないと告白。割引カードや、お得意様カードはあるものの、いずれも弟子が持ち歩き使っているそうで、自分では財布を持たず、その日使う金をポケットに入れ現金払いしているという。
このカードに入会すると、桂文枝公演、なんばグランド花月本公演、神保町花月落語公演などのチケット割引が受けられるほか、オリジナルデザインの一筆箋がもらえる。ポイントを貯めると文枝のレアグッズと交換できる特典もつく。文枝は豊富な特典に「これを機会に今日から入会させてもらいます」と宣言。店の割引などが受けられることを聞かされ、「そちらも楽しみにしています」と上機嫌だった。
文枝の上機嫌の理由を落語関係者が明かした。
「文枝は昨春、34歳下の演歌歌手・紫艶から20年にわたる不貞を週刊誌で電撃告白され、すったもんだしましたよね。それで激怒した夫人に持っていたカードを取り上げられてしまったようなんです。会見でも『昔は(カードを)持っていたこともあるのですが、(今は)持たされていないといいますか』と苦しい弁明をしてましたからね。落語界随一の恐妻家の文枝、自分のギャグ入りカードの誕生に、万々歳。周囲にもせっせと勧めているそうです」
これで大手を振ってカードが持てるわけで、女遊びの虫がまた騒ぎ出すかも?
(塩勢知央)