映画では初体験のあとも教師への思いが断ち切れない有村に対し、大学生の男は嫉妬心からしだいに横暴になっていく。それでも、有村は男に献身的に尽くすが、ある事故をきっかけに、男に土下座して別れを告げ、再び教師のもとへ。そして、映画のクライマックスでは教師と元教え子の禁断のベッドシーンが描かれることになるのだ──。
ベッドの上で松本に一糸纏わぬ姿にひん剥かれた有村は、これまでこらえていた欲望が堰を切ったように何度も激しいキスを交わす。剥き出しになった肩を抱き締められると、足を絡ませて正常位から突入を開始した。
ついに最愛の人と体を結合させると、まるで内臓までを1つに合体させるかのように強く抱き締め合う。男が有村を抱いたまま、その体を起こすと、有村の艶やかな背中。有村はピッタリ体を重ねた密着座位スタイルで抱き合うと、悦楽の表情を見せるのだ。
そして、最後は再び正常位の体勢でセックスを続けると、万感の思いが込み上げて涙がこぼれる──。
映画ライターがここだけの話をそっと耳打ちする。
「この映画には公開には至らなかった幻のシーンがあったと言われています。映画は大筋、原作どおりのストーリーなのですが、ロケ地や人物描写が多少異なるのです。実は映画スタッフや事務所関係者だけで行われた内覧試写会では、あまりの激しい濡れ場に客席から悲鳴が上がったほど。終了後には『こんなに激しい濡れ場をそのまま劇場に出すのか』と問い詰める関係者もいたと聞いている」
実際、原作では、ヒロインがセックスを求められて強引にナマ挿入されたり、男にフェラチオを施したうえに、快楽セックスに酔いしれて歓喜の声を上げるなど官能シーンがふんだんに描かれていたのだが‥‥。
「実は有村は『ひよっこ』放送の直前に公開された映画『3月のライオン』(アスミック・エース)では初の悪女役を演じている。しかも、キャミソール下着姿で主人公の神木隆之介(24)に抱きつくシーンがあったため、清廉潔白な朝ドラヒロインのイメージを覆しかねないとNHKからクレームが。『ひよっこ』放送中だけは過剰な肌露出を控えてほしいとの申し入れがあったようです。そして今回の映画は朝ドラ最終回の1週間後という絶妙なタイミングで公開されるだけに、当初は大胆な濡れ場で、清純イメージから脱皮を図ろうとしていたようです」(前出・映画ライター)
過激シーンは、お蔵入りで幻と消える‥‥。とはいえ、ファンにとっては「ひよっこロス」を吹き飛ばす衝撃作に間違いなさそうだ。