アイドルから女優に転身し、どこか気になる三十路女性を演じさせたら天下一品の満島ひかり。これまで過激な演技にも挑戦してきたが“一線”は越えずにきた。ところが新作映画でついに、バストトップを公開。覚悟の全てを見届けた‥‥。
「本当に驚きました。“そういう意味”では、まったく期待していませんでしたからね。相手役を務める永山絢斗(28)とのラブシーンに、多少の期待はしていましたが、実際は大したことはなく、『まあ、この程度なんだろうな』と思っていたやさきです。完全に不意を突かれました。これは意外なインパクトです。まさか、真正面から、ここまで脱ぐとは‥‥」
試写を観た映画評論家の秋本鉄次氏が、絶句するのも無理はない。7月29日公開の満島ひかり(31)の主演映画「海辺の生と死」(フルモテルモ、スローラーナー)で、思いがけなく乳首を公開していたのだ。これは2017年最大の「エロスニュース」ではないのか。
「実際、本作公開に際する話題性といえば、『永山との熱愛はどうなっているのか』ばかり。昨年5月、満島が映画監督の石井裕也氏と離婚し、同時に永山との熱愛が発覚したことが報じられました。6月27日に行われた完成披露舞台挨拶では、公の場での初ツーショットということで、終了後、報道陣から交際についての質問も飛びましたが、満島のバストトップについては質問はなし。まったく見識を疑いますね」(芸能記者)
まずは、気になるストーリーを追ってみよう。原作は島尾ミホの小説「海辺の生と死」と、島尾敏雄の小説「島の果て」がベースになっている。満島は島尾ミホをモデルにした主人公の国民学校教師・トエを、永山は島尾敏雄をモデルにした海軍特攻艇隊長・朔を演じている。
舞台は、太平洋戦争末期の昭和20年夏、奄美・カゲロウ島(鹿児島県加計呂麻島がモデル)。島に駐屯することになった朔と出会ったトエは、隊員との酒盛りよりも、「この島の唄をたくさん覚えたいな」と、トエに向き合う朔に、ほのかな恋心を覚える。
そして、いつしか互いに恋に落ち、結ばれる2人。だが、朔は特攻艇の隊長であり、“征く”ことが定め。となれば、島民も同じこと。
〈島尾隊長や隊員と島の人々との間柄は生死をともにするという心で堅く結ばれ、その生死のほどは間近に迫った現実でもありました〉(原作より抜粋)
まさに命がけの恋を描いた作品だ。
そして、特攻隊の出撃前夜。ミホは、隊長の出撃が部下により告げられた“その夜のこと”を、鬼気迫る描写でこうつづっている。
〈私の心は深く澄んで冷静の中で運命を受け入れていました。(中略)私は隊長さまが御覧になれるかどうかわからない最期の手紙を急いで認めました。かねてから覚悟は堅く心の奥に秘めておりましたものを、やはり私は動揺していたのでしょう、筆を持つ手がふるえました〉
〈北門の側まで来ております ついては征けないでしょうか お目にかからせて下さい お目にかからせて下さい なんとかしてお目にかからせて下さい 決して取り乱したり致しません〉
手紙を部下に託すと、ミホはある行動に出る。
〈私は急いで裏庭の井戸へ行き、身につけていたものを全部ぬぎ、冷たい水を汲んで何回も体を浄めています〉
まさにこの場面こそ、満島の乳房の頂が拝めた瞬間なのである。