セリフだけでなく、しぐさも規制の対象となる。10年に北川景子(30)が出演した「アサヒ くつろぎ仕込み」はその好例だ。
缶ビール片手に、ソファに座った男に膝枕をしてもらう北川。頭を男の下半身の中心辺りにこすりつけながら、もう一方の手でも同じ場所を優しい手つきで何度もタッチ。そこで「飲も」とニッコリほほえんだCMは婦人団体からのクレームでお蔵入りとなった。
かの「別に‥‥騒動」のあと、10年に「たかの友梨ビューティクリニック」のCMで芸能界に復帰したのが沢尻エリカ(31)。翌年、公開された新CMでは、「遊びの恋は私を悪女にする」という刺激的なセリフで、ベッドの上で胸元あらわな半裸のベッドシーンを演じた。しかし直後に東日本大震災が発生すると、「不謹慎でケシカラン」と放送中止に追い込まれた。
鈴木砂羽(44)がエロすぎる主婦を熱演したのが、きのこメーカー、ホクトのCM「菌活」シリーズ。
「奥さん、味がいいのは立派なきのこと普通のきのこ、どっち?」
と、買い物中の鈴木に下ネタクイズを投げかけるのは要潤(36)である。
「どっちも一緒よ」
と、突っぱねる鈴木の手をみずからの股間に導き、
「あぁ~、リッパっ!」
と、股間の“キン活”で主婦をよろめかせる直球勝負は1週間で放送中止の顛末となった。
セリフなしでも鮮烈エロで放送中止となったのが、99年の伊東美咲(40)が出演した「森永アイスガイ」のCM。
「海辺のビーチの車の中でアイスをベロベロ舐める伊東の口元、車の中で服を脱ぎ捨てビーチに飛び出すところを逆さ撮りするカメラアングル、全てが卑猥すぎました」(佐々木氏)
遡れば、96年に牧瀬里穂(45)が出演した「日産スカイライン」のCMでは牧瀬が「オトコなら乗ってみな!」と挑発するドS口調が批判を浴び、「キメたかったら──」とセリフが変更となっている。
「決めゼリフの『乗る』はあまりにもフツーの動詞なだけに、言葉狩りもいいところ。宮城のPR動画は批判されても中止しないのであれば、いっそ第二弾には仙台出身の鈴木京香(49)を起用し、より過激な『セカンドバージン』編を見せてほしい」(織田氏)
今後も突き抜けたエロCMをお待ちしています。