東日本大震災から6年半もの月日が経過しようとしているが、福島第一原発では、今も作業員たちは大量被爆の危険性と隣り合わせの環境で働き続けている。
ところが、そうした現状をまるであざ笑うかのように、過酷な現場の責任者である大手ゼネコン「X社」のS所長が1次下請けの特定業者「Z組」と癒着し、「架空請求」で私腹を肥やしているというのだ。
別の下請け会社の作業員が、Z組の作業員の名前が書かれた作業日報を見たところ、見知らぬ名前が2人記載されていたというのだ。
「その人物の名前について現場で知っている人はおらず、当然ですが作業実態もなかったんです。それをZ組の関係者にさり気なく聞いたところ、『S所長の命令でやっている』と漏らしたので驚きました」(事情を知る関係者)
まだ他にも架空の名前があるか探したところ、知らない名前が2、3人出てきたという。
「作業員を水増しして申告していれば、架空人物の給与等の支払いがされていることを意味します。作業員の年収は500万円ぐらい。4年ほど前から行われていたと見られ、架空の人物が1人だけでも計2000万円に上ります。キックバックとしてS所長が全額ふところにしまい込んでいるのか、Z組の社長が何割か手数料を取っているのか、細かい取り分まではまだわかりません」(前出・関係者)
それだけにとどまらず、S所長はZ組から新車や女性の提供までおねだりしてきたという──。
8月28日号の「週刊アサヒ芸能」(9月7日号)では、この架空請求スキャンダルを徹底取材で詳報。驚愕の全貌を明らかにする。
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