女優の真木よう子を巡る「コミケ騒動」が新たな展開を迎えた。クラウドファンディングの「CAMPFIRE」でフォトマガジンの制作資金800万円を集め、その本を今冬の同人誌頒布会「コミックマーケット93」(冬コミ)で販売しようともくろんでいたプロジェクトが8月30日、頓挫したのである。
CAMPFIREのサイトからは本プロジェクトが削除。つまりコミケへの参加や販売どころか、フォトマガジンの制作自体が取りやめになった形だ。600万円以上を集めた資金については返金が行われるので実害はないものの、後味の悪い結果となったことは否めないだろう。この顛末に、IT系のライターが首をかしげる。
「最も解せないのは、プロジェクト自体が中止になったこと。CAMPFIREの規約では『やむを得ない理由でプロジェクトの開始が実行できないとプロジェクトオーナーが判断』した場合にしか資金募集を中止できないからです。しかし本企画ではコミケでの販売意向こそ取り下げたものの、真木側では具体的な発送予定日も設定し、フォトマガジンの制作を続けると明言していました。ですから本来なら中止は認められないはずなのです」
当の真木はプロジェクトを中止した理由について「責任者である立場なのに、主導権を握れなかった」と発表。また29日に突如閉鎖したツイッターでは、閉鎖直前にアカウント名を「????騙された????」に変更していた。これらの状況を受けてIT系ライターが続ける。
「もはや真木が周辺の人物にダマされていたと見るのが自然でしょう。詳細を知らされることなく祭り上げられていたと言い換えられるかもしれません。一部でCAMPFIRE黒幕説も囁かれましたが、そうではなく、むしろ、真木から『私はダマされていたのでこのプロジェクトを中止したい』との申し出があったと考えれば、筋道が立っています。それならCAMPFIRE側も『やむを得ない理由』と認めざるをえませんからね」
女優人生に汚点を残すこととなった今回のプロジェクト。それでも真木のフォトマガジンに期待するファンは多く、その声が彼女の支えになることを期待せずにはいられないところだ。
(金田麻有)