9月4日、フジテレビが「10月改編」に関する記者会見を開催し、同局番組の大幅なリニューアルを発表した。
報道陣から驚きの声が上がったのが、昨年11月にスタートした「フルタチさん」の打ち切り。古舘伊知郎を迎え、鳴り物入りで始まった同番組は1年足らずで終了することになった。
さらに、報道番組全体で画期的な方針転換を打ち出した同局。
モデルの市川紗椰がキャスターを務めた「ユアタイム」が終了し、椿原慶子アナの「THE NEWSα」が同時間帯にスタートするほか、朝の情報番組「とくダネ!」では9月末で卒業する菊川怜に代わって海老原優香アナが加入する。
タレントの起用をやめ、自社アナウンサーを優先する「オール局アナ体制」に大きく舵を切った形だが、この方針転換を受け、同局内部の声を聞いてみると──。
「ギャラの高いタレントよりも自社社員を使うのは経費節減の基本。かつて出向先でも“コストカッター”として名を馳せた宮内新社長の手腕が発揮されましたね」と語るのは同局関係者。
6月に就任した宮内正喜社長について「反対意見を押して思い切ったことができる人」と実行力を評価するこの関係者は「『オール局アナ体制』は“あの大物たち”への『最後通告』では」とも指摘する。
その“大物たち”の名は──。
「『とくダネ!』の小倉智昭さんと『直撃LIVE グッディ!』の安藤優子さんです。率直に言って、両者のギャラと番組の視聴率は釣り合わない。今回、局アナ重視の方針を示した宮内新社長が、次の改編で小倉・安藤の両大物をバッサリ切る可能性は存分にありますよ」(前出・フジ関係者)
新社長の真意、そして決断はいかに。
(白川健一)