9月13日に放送された高畑充希主演のドラマ「過保護のカホコ」(日本テレビ系)最終回が、視聴率14%を記録し、有終の美を飾った。早くも視聴者の間では続編を望む声が飛び交っているという。
「最終回では高畑演じる主人公と、竹内涼真演じる恋人が結婚するというハッピーエンドで幕を閉じました。すると放送後は、ドラマを楽しんでいた視聴者から『続編が見たい!』という声も浮上。高視聴率を記録したことで今後、妊娠や出産編として続編が制作される可能性は高いでしょう」(テレビ誌記者)
しかし一部からは、最終回のストーリーに関して「無理やりな展開」と辛辣な意見も殺到。終盤では、これまで描かれてきた主人公を取り巻く登場人物たちの数々の問題が、一気に解決するという、ファンタジー色の強い結末になったのである。
今回、ドラマが強引なラストになったのは、脚本家・遊川和彦の心変わりが影響しているという。
「今年、遊川が受けたインタビューを読むと、彼は世間の声について『また遊川が…、って叩かれる』と話し、ネットで叩かれていることをとても気にしていました。これまでの遊川作品といえば、NHK朝ドラ『純と愛』、『○○妻』(日本テレビ系)など、主要人物が悲惨な目に遭うラストを描くことが多く、そのたびに物議を醸してきた。本人としては『現実はキレイごとでは終わらない』というメッセージをドラマに込めていたのですが、一部から批判されたことが影響し、新作の『カホコ』では、方向転換を図ったと思われます」(前出・テレビ誌記者)
しかし往年のドラマファンからは「こんなの遊川じゃない!」「大衆に媚びを売らないでほしい。本当に書きたいものを書いて!」と、ストーリーの物足りなさを指摘する視聴者の声も多く上がっている。もう今後の作品では、過激な「遊川節」が見られなくなってしまうのだろうか。