松森夫人が豊田議員の知らぬ間に無断で政策秘書の採用届に署名・捺印していれば、公文書偽造の犯罪となります。ただし、親告罪なので「被害者」である豊田氏が告訴しないと罪に問えません。
そもそも松森夫人が豊田事務所に勤務しだしたのは半年ほど前からで、もちろん事務所の「慢性秘書不足」がきっかけでした。派遣会社からも断られ、家政婦を斡旋する会社にまでお願いする異常事態だったと聞いています。
そこで、豊田議員が地元の新座市役所関係者に頼んだところ、市役所の臨時職員だった松森夫人がアルバイトとして入ったそうです。
つまりアルバイトで入ったのに、わりとすぐに公設第1秘書になっているんです。「事務所の事情」を松森夫人が利用したからです。
実は、松森夫人の雇い入れの直後に第1秘書が辞めています。このこと自体は偶然だと思いますが、後任候補だった若い男性スタッフも辞めました。松森夫人が男性スタッフの悪口を豊田議員に吹き込んだからだと言われています。
国会議員の3人の公設秘書(政策、第1、第2)には税金でお給料が払われますが、私設秘書やアルバイトのお給料は議員のお財布から払わなくてはなりませんから、豊田議員はそれがイヤで入ったばかりの松森夫人を5月から第1秘書として登録したのです。
アルバイトだった松森夫人に公設秘書の役割が務まるわけがありません。
元政策秘書のA氏が暴言・暴行を受ける原因となったバースデーカードの宛名ミスですが、豊田氏は9月8日に発売された「文藝春秋」(10月号)のインタビューで、
〈Aさんがラベル貼りのバイトの女性にきちんと指示を出さなかったため、間違いが起こったとのことでした〉
と語っていますが、バースデーカードの宛名と封筒の確認作業を間違えたのは松森夫人だと聞いています。
長い間、この作業を担当していたスタッフは、豊田議員から突然クビになっても丁寧に引き継ぎ書を作っていたそうです。
でも、松森夫人はそれをきちんと読まずに投函して、すべてA氏のせいにしたのです。
そして、「このハゲー」騒動にまぎれてA氏の後任として夫を政策秘書にするわけですが、「兼職」がマスコミに知れると、松森夫人は「漏洩元」を現在も第2秘書を務めるC氏だと決めつけ、「情報をリークしたのはお前だろう。責任を取って辞めろ!」などと何度も罵倒したそうです。
そして、C氏を追い出したら松森夫妻の息子を後任にするつもりだったのです。今となってはムリでしょうけどね。
松森ファミリーに公設秘書給与を食い荒らされようとしていたことは、豊田議員もまだ気づいていないと思います。議員活動を続ける会見を開く前に、またも明らかになった「秘書問題」を解決するほうが先決ですよ。雇用者責任は豊田議員にあるのですから。