元秘書への「このハゲーッ、違うだろ、違うだろ!」といった暴言や暴行の問題で自民党を離党。現在入院中という豊田真由子衆院議員が、報じられたみずからの言動に「事実と異なることが多く含まれている」と反論した。9月8日発売の月刊誌「文藝春秋」の「豊田真由子議員 独占告白」がそれだが、政界ジャーナリストは言う。
「文藝春秋のホームページでのこのインタビューの予告文面に元秘書が元週刊誌の記者だったなどという記述があり、どうも最初に『週刊新潮』に告発した豊田氏の元秘書A氏の言動にケチをつけるのかなあと思っていたら、やはりそうだった。まず、録音された数々の暴言については、A氏にお詫びしながらも、その後で、A氏がいかに自分の言うことを守らないかを切々と訴え、暴言については、どんどん追い込まれてパニック状態になったからという論理でした。一読した印象としては、録音内容については証拠がある以上、認め、それ以外の、ケガをさせたことなどについては、A氏が言うほどひどくはないとか、A氏が辞めた時も円満だったかのように当時を振り返り、A氏に何か問題があるように匂わせたがっている感じでしたね」
ただ、記事には、ミュージカル調の叱責についても、要約すれば、秘書の失敗のせいで信頼を失うという恐怖のあまり発した、とか、秘書が100人辞めたという報道には「実際に辞めたのは15人程度だった」と反論するなど、彼女に同情する気になりにくい部分も目立った。議員を辞めない決意も示している以上、今後、より詳しい説明が求められるだろう。