ロンドンブーツ1号2号の田村淳が9月23日、来春に青山学院大学を受験すると表明した。入学試験日まで100日間、好きな酒をやめての挑戦になるという。その青学挑戦に賛否両論が飛び交う中、大学事情に詳しいライターは田村のターゲット選びをこう評価する。
「実に絶妙なところを選んできたなと感心するとともに、あまりに的確すぎて腹が立つほどです(笑)。そもそも工業高校卒で自分でも『偏差値32』を公言する田村ゆえ、センター試験向けにまんべんなく全教科を勉強する必要のある国公立大学は絶対に手が届かないことは明らか。そのため2~3科目で受験できる私立大学に的を絞るのは必然ですが、その中から青学を選んだことに、深い計算が見て取れるのです」
これが早稲田や慶應であれば、最初から無理なことがわかり過ぎていて単なるお笑い企画になるのは明らか。一方で日東駒専クラスになると田村の受かる見込みがほぼゼロなのは変わらないものの、01年にバラエティ番組「進ぬ!電波少年」(日本テレビ系)の企画でお笑い芸人の坂本ちゃんが日大や駒大に合格。そのため万が一にも田村が合格した場合に「レベルを下げて合格を狙った」と言われかねないのである。
また吉本所属であることから関西の有力私大群である関関同立を選ぶという手もあるが、吉本の社員にも出身者が多いこともあり、社内から「ふざけんな、なめてるのか」という反発が出ることは容易に想像できそうだ。
「そこで絶妙なチョイスとなるのが青学というわけです。普通に考えれば可能性はゼロですが、早慶とは異なり『もしかしたら万が一がありうる!?』と世間に思ってもらえますからね。また国会議員の青学出身者は現時点で10人と意外に多く、政治に関する発言の多い田村にとっては格好もつきやすい。しかも青学のスマートな雰囲気は田村とは縁遠いため、あえて摩擦を起こすのを得意とする田村にはおいしいチョイスでしょう」(前出・ライター)
ともあれ青学を希望校としている受験生には、田村という「雑音」に惑わされることなく合格を目指していただきたいものだ。
(金田麻有)