結局はテレビ番組のネタ作りに過ぎなかったようだ。たった100日で青山学院大学の受験に挑戦するという、全受験生をコケにした企画で物議を醸してきた「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳が2月21日、受験の全日程を終えた。
23日にはスポーツ報知の取材に対し「とにかく解放感がある。空気が美味しいです」と、受験終了について報告。そして「180日ぶりのお酒を飲むか分からないですが、まずはゆっくり寝たい」と、現在の心境を口にした。この発言について受験事情に詳しいライターは、田村の本音が露呈したとマユをひそめる。
「この発言により、彼の大学受験が本気ではなかったことがバレたも同然です。もっとも当の本人はそれに気づいていないでしょうけどね。真剣に大学を受験した人なら、本当に解放感を得られるのは合格発表の後だということを知っています。受験後は解放感どころか、合否の分からない宙ぶらりんの状態に心は落ち着かず、しかももはや努力を積み上げることもできないため、何とも言えない無力感に襲われるもの。しかし田村の場合は『自分が受験勉強している過程をテレビで見せる』ことが青学を受験した理由ですから、受験が終わればミッションは終了。これでゆっくり寝られるというお気楽ぶりには“人生を懸けた真剣勝負”という悲壮さは微塵も感じられませんね」
そんな田村の受験に関しては、現役の大学生からも底の浅さを見透かされているようだ。首都圏の国立大学に通う大学生が、青学も受験した経験を踏まえて語る。
「どうせ田村はクラブのお姉ちゃんに『オレは青学受けたんだぜ!』って自慢したいだけでしょ? そもそも受験の後って、周りには他の大学に合格した同級生もいるし、『アイツらは4月から大学生だけど、オレはどうなるのか…』って不安に押し潰されそうになるんですよ。でもあの人、受かろうが落ちようが芸人の仕事があるんですよね?それはまあおもしろくないですよ」
所詮はお遊びの受験。それを認めずに「真剣」を気取れば気取るほど、田村への非難は強まり続けるようだ。
(金田麻有)