紅組 お待たせしました。ついにちあきなおみさんが20年ぶりに表舞台に帰ってまいりました。
白組 こちらはついに初登場! 井上陽水さんです。
「ちあきなおみは『喝采』で72年にレコード大賞を受賞、井上陽水は73年に出した『氷の世界』が史上初のミリオンセラーアルバムを達成しています。当時を知る世代にはたまらない対決でしょう」
ゆっくりと上がる幕の向こうに、ちあきなおみの姿が。歌唱力は全盛期と変わらず、今なお観客を魅了する。かたや陽水も、魅惑の声で聴く者を「夢の中へ」といざなう──。
紅組 続いてはキャンディーズの登場です。昨年4月21日、天国に旅立ったスーちゃんの笑顔は、今でも私たちの心から消えてはいません。スクリーンとのコラボで「微笑がえし」です。
白組 トリオにはトリオで対抗しますよ。同時代に歌謡界を一緒に駆け抜けた野口五郎さん、西城秀樹さん、郷ひろみさんの新御三家の登場です。
「この3人が一緒というのは贅沢ですね。曲はそれぞれの『青いリンゴ』『ヤングマン』『よろしく哀愁』をメドレーにした『青いヤングマンによろしく 2012紅白スペシャルMIX』なんてどうでしょう」
総合 今年の6月、再々婚された紅組の松田聖子さん。紅白では一度も歌っていない名曲「赤いスイートピー」を披露していただきます。一方、白組の森進一さんは、フォークと演歌の垣根を取り払った名曲「襟裳岬」です。どうぞ!
「『赤いスイートピー』の作曲はユーミン。『襟裳岬』の作曲は吉田拓郎。“ドリーム紅白”に出演している2人がそれぞれピアノとギターで参加しての対決、ぜひ見てみたいですね」
八代亜紀が「舟唄 ジャズバージョン」で、舟唄の新しい側面をじっくりと聴かせたあとは、会場の空気が一変。矢沢永吉の「止まらないHa~Ha」で、バスタオルが宙を乱舞する──。
総合 次は“日本一稼いでいる夫婦”の対決です。紅組は竹内まりやさん、白組は山下達郎さんです。
「今年、山下達郎はベスト盤を出して大ヒットしましたからね。こんな夢のような夫婦対決が見られれば、ファンも大喜びですよ」
現在、活動を休止している宇多田ヒカル、サザンオールスターズが会場を盛り上げ、後半戦もいよいよ大詰めとなった。
総合 紅組からは今年、世界中で称賛を浴びた由紀さおり&ピンク・マルティーニさんで、「夜明けのスキャット1969」。対する白組も世界的な大物ミュージシャンが駆けつけてくれました。カモン! サー・ポール・マッカートニー。
「ボブ・ディランがノーベル文学賞を取っていたら、ディランだったかもしれませんが、ここはロンドン五輪の開会式で歌ったポール・マッカートニーでしょう。曲はもちろん『ヘイ・ジュード』です」
総合 いよいよ最後の対決となりました。
白組 来年へ、そして未来へ歌を紡いでいくには、若い人の力が希望となります。演歌界の貴公子・氷川きよしさんの「きよしのズンドコ節」です。
紅組 2012年の最後を飾るのはこの人しかいません! 80年10月5日、日本武道館のステージに置いたマイクを、今夜再び握ります。山口百恵さんで「いい日旅立ち」。
「紅組の大トリを務める山口百恵に対抗できる同世代の歌手はいませんからね。白組のトリは次世代の氷川くんに任せましょう」
ステージ中央に置かれたマイクを拾い上げ、しっとりと歌い始める山口百恵。大みそかの夜、日本中が23年ぶりの美声に酔いしれる──。オヤジ視聴率60%は確実?