続いて2位は、“大人の女性”として大健闘を果たした秋吉久美子(61)だ。
「映画『ひとひらの雪』の濡れ場を見てファンになった。スタイル、肌ツヤとも抜群。コレクションしている写真集の中でも最高峰だ」(岐阜県・無職・63歳)
同年代からの熱い支持を集める一方で、こんな声もあった。
「薄いヘアは白糸の滝のように細長く、イヤらしかった。できれば映画と同時期の三十路で漆黒を見せてほしかった」(神奈川県・林業・58歳)
ギリギリ49歳でのヘア初挑戦が、よくも悪くも支持を集めたようだ。
3位は菅野美穂(38)。脱アイドルの布石となった「NUDITY」の登場だ。
「地味でおとなしい印象の菅野が、ヘアを出すと聞きビックリして3メートル吹っ飛んだ。しかも、表紙写真だけでなく中身もベッド上の全裸ばかりで、2度ビックリした」(福岡県・サービス業・55歳)
スキャンダル皆無の清純派が、いきなり脱いだだけに、宮沢に匹敵する衝撃度だった。
ミュージシャンの掟ポルシェ氏はこう分析する。
「女優たるもの『私の体を見てほしい』という、あり余る自己顕示欲があるのは当然です。写真集のちょうど真ん中で、明らかに絶頂に達した表情が収められている。先にK点超えを達成した宮沢りえに対抗したかったからでしょう」
このハメ撮り風のカットも話題を呼んだが、さらに話題となったのが、20歳の誕生日の発売日に行った、記者会見での菅野の涙だ。
「『ヌード写真集を友人はどう思っている?』と質問が飛ぶと、菅野は顔を伏せて、10分ほど号泣してしまった。菅野をとがめるような会見だっただけに、こらえ切れなかったようです」(ベテラン芸能記者)
「脱いだのは事務所の借金」、はたまた「カメラマンにだまされたから」など諸説飛び交う中、謎の号泣はさらなる疑惑を呼んだ。のちに写真集の仕掛け人である宮崎満教氏が、舞台裏を明かしている。
「会見直前の打ち合わせで、『何も言わずに泣けば売れるのではないか』という意見が出た。それを聞いた菅野が『私、泣けますよ』と答えたんです。菅野は『どのくらい売れますかね』とも言っていた」
そのもくろみどおり、写真集は80万部の大ヒットとなったのだ。
4位に食い込んだのは石田えり(55)。世界的写真家が、制作費1億円を投じたSMアート作品だ。
「肉づきのいい体にはボンデージが似合う。清楚だがこんもり剛毛にコーフンした」(山梨県・67歳・無職)
5位には、昨年胆管ガンで死去した川島なお美が滑り込んで健闘。
「まさに熟れ頃の旬のヌードは見応えがあった。この写真集を手土産に、女優へステップアップしたのはおみごと」(秋田県・自営業・62歳)