フィギュアスケートのシニアGPシリーズデビュー戦となるカナダ大会のSP(ショートプログラム)でミスを重ね、12人中10位となった本田真凜選手。FS(フリースケーティング)の挽回で総合5位となったが、さすがの本田もSPの失敗からはなかなか立ち直れなかったという。
「世界ジュニアで優勝し、初のシニア戦だったUSインターナショナルクラシックでは優勝と順風満帆にきた本田選手ですから、GPシリーズカナダ大会でも当然表彰台を狙っていたはずです。SPで失敗した晩は、頭からそのことが離れず、ちょっと寝ては目を覚ましの繰り返しで、まんじりともせずに夜を明かしたようで、翌朝の公式練習の際にも精彩を欠き、本調子になかなか戻れなかったといいます。浜田美栄コーチにも練習不足を指摘され、お灸を据えられたのだとか」(スポーツライター)
本田選手といえば以前から練習嫌いとして有名だ。が、練習の虫として知られる先輩・宮原知子選手を見て、あれくらい練習しなくちゃいけないんだと影響を受けたと、数年前に浜田コーチが語っていたはず。練習嫌いを克服したのではなかったのか。
「宮原選手の影響で練習量が増えたとはいえ、もともとの練習嫌いという根っこは変わっていなかったんでしょう。宮原選手は昨シーズン後半からケガのため休んでおり、今季も平昌五輪代表選考に影響する全日本に照準を合わせる方針のようです。つまり、宮原選手はいつものような長時間の氷上練習ではなく、筋トレなど、質の高い良質な練習メニューに切り替えているのでしょう。それなのに、本田選手は宮原選手が氷上の厳しい練習をしないのにつられて練習時間が少なくなったのではないでしょうか。あるいは、宮原選手のように過酷な練習で故障を起こしたくないという言いわけを見つけた形になって、練習量が元に戻ってしまったのかもしれません」(前出・スポーツライター)
そんな見方もなるほどと思いたくなるほど、浜田コーチの“練習嫌い”暴露のコメントはインパクトがあった。本田選手にも、コーチの思いがしっかり届いていればいいのだが…。
(芝公子)