来年1月に発売される「広辞苑」の第七版にて新たに掲載された「がっつり」という北海道弁を巡り、お笑い芸人の加藤浩次に対する異論が噴出しているようだ。その発端は10月26日放送のラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ)にて矢作兼が、北海道出身の加藤がこの単語を広めたと語ったことにあるという。道産子ライターが指摘する。
「矢作は『浩次君現れるまで(がっつりって)使ってた人いないよね?』と主張。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)などの人気番組に加藤がレギュラー出演したことでこの言葉が世間に広まったと指摘しました。しかし道産子にしてみれば、俳優の大泉洋を輩出したローカル番組『水曜どうでしょう』(北海道テレビ放送)をきっかけに北海道弁への興味が高まったことや、『ラジアンリミテッド』(TOKYO FM)で活躍するラジオDJのやまだひさしが広めたという認識です。加藤が広めたという意見は寝耳に水で、とてもじゃないですが、受け入れられないですね」
しかも実際の経緯はともかく、多くの道産子たちにとっては「加藤が広めた」という噂そのものが受け入れがたいというのである。前出の道産子ライターが耳打ちする。
「北海道出身の芸人ではタカアンドトシや平成ノブシコブシ、とにかく明るい安村らが知られていますが、加藤に関しては『北海道代表みたいな顔をしてもらいたくない』という道産子が少なくありません。知名度は高いものの、山本圭壱とのコンビ“極楽とんぼ”のイメージが悪いことや、加藤本人が見せる高慢な態度などが災いしています。それゆえ我々が日常的に使っている『がっつり』という単語を加藤が全国に広めたという噂が広がるのは、勘弁してほしいですね」
どうやら「がっつりは加藤浩次が広めた説」は、当の道産子からがっつり否定されているようだ。
(金田麻有)