芸能

天才テリー伊藤対談「マギー司郎」(4)憎めないところがズルいんだよなァ

テリー 80年の「お笑いスター誕生!!」出演から、師匠の知名度が一気に上がりましたよね。生活もずいぶん変わりましたか?

マギー いやあ、変わったといえば、あまり家に帰らなくなって、その頃所属していた事務所でゴロゴロ寝てたくらいじゃないですかね。

テリー でも、お金は入ってくるでしょう?

マギー それが、全然わからないんですよ。当時出演料がいくらだとか、まったく気にならなかったし、全て事務所任せだったんですよね。それより、テレビに出していただいた喜びのほうが大きかったですから。

テリー はー、つくづくマイペースですね。

マギー ストリップが長いと、周りに芸人さんの手本がいないものですから、何から何まで全て自分流なんです。それでずっと生きてきちゃったので、もう変えられないんですよね。

テリー 本当に、根っからの芸人さんなんだね。

マギー どうなんでしょうね、とにかく、これぐらいのことで生かしてもらって、「本当に申し訳ないな」という感じがずっとありますね。あまり難しいこともできませんし。

テリー いやいや、手品は大がかりなものもありますけど、師匠の手品は人情味があっていいですよ。

マギー 僕の考えとしては、うまい手品ばかり見せられると、お客はいきなりクイズを出されて「答えられなかった」みたいな落ち込んだ気分を味わうんじゃないかと。だからこういう形で手品を楽しんでもらえればいいかな、と思いましてね。

テリー 師匠は離婚されて、今は独身のままですか。

マギー そうです、もう30年以上ですかね。結婚していた時に別の女性も好きになってしまったので、奥さんに「3人で一緒に住みたいんだけど」って相談したんです(笑)。

テリー 師匠、本当に失礼ですけど、バカじゃないですか?(笑)

マギー そうですかね? 本当は、みんなそうしたいんじゃないかと思うんですけど。それはそれで、楽しく暮らせるんじゃないかなって。

テリー でも、そんなこと言ったって、奥さんが許さないでしょう?

マギー はい。それで別れました。3人で話し合いをしたんですけど、そうすると女性2人が仲よくなるんですね、僕が悪役になってしまって(苦笑)。

テリー そりゃそうですよ(笑)。でも、そういうことをやっても、何か憎めないのが師匠のズルいところですよね。いいかげんな手品をやって怒られないの、たぶん師匠だけですよ。

マギー ああ、僕は手品をやってるようで、実際のところ半分もやってない時もありますから(笑)。最近だと、演歌と手品のコラボっていうのをやらせてもらったんですよ。

テリー それ、何なんですか。

マギー 空っぽの箱の中から女性が出てくるという手品があるじゃないですか。普通だとバニーガールとかなんですけど、そこから着物を着たお姉さんが出てきて、演歌を歌いだすんですよ。それって、新鮮でしょう?

テリー ハハハハ、くだらなくていいですね。

マギー ね、そういうのもアリだと思うんです。誰かがやったことの後追いをするより、そっちのほうが楽しいじゃないですか(笑)。

テリー 師匠、最高です。これからも我が道を進んでください。

◆テリーからひと言

 師匠は、本当に昭和の芸人さんなんだな。師匠の青春時代を書籍化してほしいよ。いつか政治家になって、一夫多妻制の法律を作ってください!

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