うら若き乙女が同じグループであり続けることは、ほぼ不可能。大輪の花を咲かせ、はかなく散ってしまった花びらたちは今、どうしているのか?
来年のデビュー30周年で「22年ぶり再結成か?」と報じられたのがWinkだ。89年には「淋しい熱帯魚」で平成初の日本レコード大賞にも輝いたほどのスーパーアイドルだった。
現在、厳密には2人は解散ではなく、活動停止という状態だが、どうやら見通しは厳しい。
「相田翔子(47)はテレビで活躍しているが、鈴木早智子(48)は09年のAIV出演、10年の不倫騒動からほとんど活動していない状態。今年はファンとの交流パーティーと、地方局のドラマに出たのみ。Winkとして復活できるか、見通しは立っておりません」(音楽プロモーター)
70年代を代表するのは、全員がハーフというふれこみの「ゴールデン・ハーフ」だ。実際にはリーダーの小林ユミ(67)は純然たる日本人だったが、バラエティ番組でも人気を誇った。
1番人気のエバ(63)は、解散後もソロで活躍したが、引退後は母親と埼玉県内でスナックを経営。一時、復帰説も出たが、現在のところその気配はない。ルナは日活ロマンポルノの主演で騒然とさせたが、04年にガンのため51歳の若さで世を去った。
父親がFBI捜査官だったマリア(62)は、解散後に「Gメン’75」(TBS系)の女刑事役を射止めるなど、女優として活躍。それでも90年代には結婚して家庭に入っている。
セイントフォーと破格の売り出し予算を争った「少女隊」は、昨年もベスト盤がオリコンチャートに入るなど、解散後も根強い人気を誇っている。
レイコこと安原麗子(48)は現在、声優として息長く活動中だ。ミホこと藍田美豊(48)は結婚し、3児の母となった。
初代・引田天功の娘だったトモこと引田智子(45)は、都内で化粧品会社の社長に。そのトモと入れ代わりに、椎間板ヘルニアの悪化で少女隊を早期に脱退したチーコこと市川三恵子(47)は、夫婦で理容室を営み、15年には明石家さんま司会の番組で紹介された。
強烈なインパクトを残したのは、双子の「リンリン・ランラン」だろう。香港出身で、74年のデビュー曲「恋のインディアン人形」はスマッシュヒットを記録。萩本欽一司会の「スター誕生!」(日本テレビ系)でもアシスタントを務め、欽ちゃんファミリーの一員でもあったが、引退後の現在はともにアメリカに在住している。
翌75年にデビューした国産の双子姉妹は「ザ・リリーズ」である。渡辺プロの大先輩であるザ・ピーナッツの引退と入れ代わるように登場。
「夕張出身の私たちは、大都会でどう過ごしていいかいつも戸惑っていました。2人だけでいつも部屋にこもっていました」
燕奈緒美(56)・真由美(56)の姉妹は、そう声をそろえた。ザ・ピーナッツほど大成することはなかったが、名曲「好きよキャプテン」を筆頭に、活動再開後の現在も息の合ったハーモニーを響かせている。
波乱万丈といえば、やはり欽ちゃんファミリーの一員だった「わらべ」は別格だろう。視聴率40%を超す「欽ちゃんのどこまでやるの!?」(テレビ朝日系)から派生したグループで、のぞみ・かなえ・たまえの三つ子姉妹という設定。
長女のぞみ役の高部知子(50)が、15歳でベッドでの喫煙写真が掲載され「ニャンニャン事件」として大騒動に。ファミリーからも追放という形になったが、現在は精神保健福祉士として全国を飛び回る活躍を見せている。
次女かなえ役の倉沢淳美(50)はオーストラリア人と結婚し、現在はドバイに住むセレブ妻として、たびたび現地からテレビ出演。三女たまえ役の高橋真美(50)は現在も独身で、通販番組を中心に地道な活動を続けている。
おニャン子クラブの夢をもう一度、とフジテレビが送り込んだのは「CoCo」である。当初のメインだった瀬能あづさ(44)は早期に脱退して、以降は4人体制で活動を続けた。
三浦理恵子(44)は「特命係長只野仁」(テレ朝系)など、コケティッシュな女優として活躍。宮前真樹(44)はタレント活動と並行して、料理研究家としても知られている。
羽田恵理香(44)は現在「はねだえりか」に改名しているが、シングルマザーとして4歳の子育てに奮闘中。大野幹代(43)はメンバーで唯一のヘアヌードも発表したが、02年に当時の所属事務所の社長と結婚し、翌年の出産とともに引退した。
最後は、デビュー20周年を迎えた「モーニング娘。」である。メンバーチェンジを重ねながら現在もグループは存続しているが、第1期メンバーだった5人が久々に集結。現メンバーとともに、正式デビューのきっかけとなった「愛の種」をリメイクしている。
特筆すべきは、最も早く脱退した福田明日香(32)の18年ぶりの古巣復帰だろう。15年に結婚し、翌年には女児を出産したが、その直後にスピード離婚。今後の人生はどう展開していくのだろうか‥‥。