擁護のつもりが、逆に逆鱗に触れてしまったようだ。
武井壮が11月20日放送の生情報番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、未経験男子がイジられる風潮に対しての話題で、彼らを援護射撃するような発言を披露するも、そのチェリーボーイたちに叩かれる展開となっているようだ。
番組では「職場で“チェリーボーイいじり”する男性たちの心理」というビジネス誌のネット記事を紹介。記事は、OLの話として、同僚の男性と職場の人間関係について話している際、ある男性の話題になった時に、その同僚の男性が「アイツはチェリーだから仕事ができない」と、評していたことに違和感を覚えたというもの。さらに性体験の有無で他人を評価する男性の心理について解説した内容だった。記事に登場する男性学の専門家によれば、そういったことをする男性は性的な経験を自分の仕事の能力に結び付けて語る傾向があるとのことだが、女性の職場進出が進んだ現在では単なる恥ずかしいエピソードにしかならないとまとめている。
この話題について意見を求められた武井は「ワケがわからないです」と、チェリーイジリする男性の心理が理解できないと説明したうえでチェリーを「イジリ」より「崇める」対象としているとして、チェリーに「戻りたいぐらいなんですよ」と、むしろ憧れていると語った。その理由を武井はオトナ向けビデオコーナーの前で「ドキドキ胸が高鳴ったり」艶っぽい本の前で「“ハァハァ”ってなったりした」からだと続けた。つまり、今と違い、ちょっとしたことでも高揚感が得られる感受性の新鮮さを挙げたのだ。また、武井の周囲には何千万クラスも稼ぐチェリーの友人がたくさんいるとのことで、「やられるよ。そんな馬鹿にしてると!」と、テレビの前にいるチェリーイジリをする男性たちに忠告した。
ここまで持ち上げられると未経験の男性たちからしても、悪い気分にはならないとも思えるが、意外にも武井のコメントにイラ立ったという未経験男性の声が目立っている。
「その未経験の男性たちの声を拾ってみると『結局、オレたちをバカにしてるじゃん』『それはチェリーじゃないから言えるんだろ』『こういう上から目線が一番腹立つ』『金持ちの人が貧乏に憧れるって言ってるようなもの』といった内容の反論が見られています。そもそも未経験男性からすれば、あまりそれを表すワード自体に触れてほしくないというのが本音でしょう。そこで経験済みの男性が何を語っても、全部嫌味に聞こえてしまうようで、武井の『戻りたい』発言は一番イラっとくるポイントを押さえていたようですね」(エンタメ誌ライター)
武井本人としては、そういうつもりはないだろうし、中には励まされた未経験男子もいたはずだが、かなりの数の世のチェリーたちの心理を逆なでしてしまったようだ。
(権田力也)