11月26日放送の特番「誰も知らない明石家さんま」(日本テレビ系)の視聴率が13.9%(関東地区)だったことが11月27日、ビデオリサーチの調べでわかった。同番組は、一昨年から年1回、11月に放送されているバラエティ。第1回は13.7%、第2回は13.5%を記録している。日テレ系日曜夜の高視聴率番組「ザ!鉄腕!DASH!!」と「世界の果てまでイッテQ!」「行列の出来る法律相談所」の3番組を休んでのブチ抜き3時間の放送だった。
「裏番組の右肩上がりの連ドラ『陸王』(TBS系)の16.4%には届かなかったものの、シリーズが好調だった『池の水ぜんぶ抜く大作戦5』(テレビ東京系)の12.8%、『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2017』(フジテレビ系)の11.0%を蹴散らしました。もっとも『イッテQ!2時間スペシャル』は10月15日放送回が20.4%を記録するなど、人気は断トツ。さんま特番放送中も『イッテQロス』や『DASHロス』を訴える視聴者がネットで大騒ぎしてました」(芸能ライター)
とはいえ、今回の目玉である、さんまへの1時間超のNGなしロングインタビューは見ものだった。さんまは13の答えにくい質問に回答。ド直球の質問ばかりだったがはぐらかさずに答えたのだ。まず、「彼女はいるのか?」には「結婚考えているとか、そういう人はいない。少数ですがデートしてくれる、ご飯に行ってくれてる人」がいることを明かした。また「10年後の芸能界でトップに君臨しているのは誰か?」には「今オレがトップだとしたら、10年後もオレ(がトップに君臨している)」と胸を張り、「72歳ならまだイケると思う」と気力・体力共に充実していることを強調。今後10年間の現役続行宣言をやってのけたのだ。
「この発言には、後輩芸人たちはガッカリしたかも。あと10年はトップを獲れる可能性がほぼゼロになったわけですから。そもそもさんまは還暦を迎えた時に一度、引退宣言していて記念特番まで放送された。ところが60歳になったら、あっさりそれを撤回。解散騒動渦中の木村拓哉の本音メッセンジャーの役を買って出るなど、芸能界への影響力の強さをアピールしてきた。今回の『あと10年はイケる』発言は、若手の台頭を封じ込める意味があったのかもしれません」(テレビ誌記者)
現在62歳のさんまの「挑発」への若手の奮起を期待したいところだ。
(塩勢知央)