藤井聡太四段の活躍により、「将棋ブーム」に沸いた2017年。その流行に乗り、将棋界で最もブレイクしたのが、今年6月に現役最年長棋士として77歳で引退した「ひふみん」こと加藤一二三九段だ。
「バラエティにもたびたび登場し、9月に放送された『アウト×デラックスSP』(フジテレビ系)では、番組企画で古坂大魔王プロデュースの『ひふみんアイ』で歌手デビュー。NTTドコモのCM『会長編』にも出演するなど、様々なメディアで大きな注目を集めました」(エンタメ誌ライター)
その功績が称えられ、12月1日に発表された「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」において、愛称の“ひふみん”が、ブルゾンちえみの“35億”や個人消費喚起キャンペーンで打ち出された“プレミアムフライデー”などと並びトップテン入りの快挙。さらに6日には、世の中に明るい話題を提供した人物に贈られる「ゆうもあ大賞」も受賞した林家たい平、梅澤富美男らとともに受賞した。
「加藤九段は3日に都内で行われた『加藤一二三 日めくりカレンダー よろこんでいきる まいにちひふみん』の発売記念イベントに出席。その席で、流行語大賞にトップテン入りしたことについて『本当に素朴に嬉しいです』と喜びを口にしていましたね」(スポーツ紙記者)
この「加藤一二三 日めくりカレンダー よろこんでいきる まいにちひふみん」だが、こちらもまたネットで今大きな話題を呼んでいる。ひふみんの愛らしい姿やりりしい姿とともに、含蓄のある言葉が日めくりカレンダーに散りばめられ、そのほっこりした内容に“癒やされる”と評判を呼んでいるという。
Twitterでも「ひふみんカレンダー欲しい!!」「ひふみんのカレンダー超欲しい」など大反響、中には「ひふみんのカレンダー欲しいんやけど本屋さん売り切れだった。クソ人気」と売り切れを嘆くファンの声も数多く聞かれる。
「中でも本人が一番好きな言葉には、『人生で一番幸せな瞬間は、これからやってくる』をあげています。胆石性急性胆のう炎の手術から復活して、1カ月。松岡修造の日めくりカレンダー『まいにち、修造!』に迫る人気ぶりです。売り上げにも期待がかかります」(前出・エンタメ誌ライター)
プロ棋士を引退した加藤だが、2018年も“ひふみんブーム”はまだまだ続きそうだ。
(窪田史郎)