今年大ブレイクしたブルゾンちえみ。「2017ブレイク芸人ランキング」(オリコン調べ)でも1位に輝き、また今年の「2017ユーキャン新語・流行語大賞」にも「35億」がノミネートされるなど、勢いは止まらない。だが、そんな彼女に異を唱える者が現れた。予備校講師の林修先生だ。
「12月10日に放送された彼の冠番組『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)にブルゾンが出演した際のことですよ。林先生はいきなり、『ちょっと気になったのは“35億”とおっしゃっていて、うん?と思ってすぐ調べたら最終統計はすでに“37億”なんですよ』と、彼女にダメ出ししたんです」(芸能ライター)
総務省の調べによれば、2015年の世界の男性の人口は37億720万6,000人と、確かに2億人多いことがわかるが、林先生は追及の手をゆるめず、「(35億というのは)いつの統計に基づいてのカウントなんですか?」と、ブルゾンに出典を問いただした。すると、彼女から思わぬ答えが…。
「ネタを作っている時に、総人口が71億って出たんで、それを半分に割って…」
つまり男性の人口を調べたのではなく、単純に2で割っただけというのだ。それにはスタジオからも驚きの声があがっていた。だが、林先生はただ割ったことに関してはとがめず、「統計が古かったということで、承ることにして」と一度は寛容な態度を見せたという。しかしこのあと、林先生はブルゾンに、ある現実を叩きつける。それが…。
「一生のうち(一人の)人が関わる人間は3万人。男性はその半分の1万5000人。でも、その中で本当にかかわりのあるのはせいぜい300人なんですよ」
というダメ押し。
「林先生によれば、このことは、いろいろな本に載っていると言っていましたが、告げられたブルゾンは、あまりの理詰めによるダメ出しで激怒。『うるせぇ!!うるせぇ!!』と繰り返し林先生を罵倒していました」(前出・芸能ライター)
2013年の「新語・流行語大賞」の「年間大賞」には、「じぇじぇじぇ」「倍返し」「お・も・て・な・し」とともにおなじみのフレーズ「今でしょ!」で年間大賞を獲得した、いわば“先輩”にあたる林先生。お笑いのネタにはもう少し広い心で見てあげてほしいものだが、
「2人とも所属事務所が同じですからね。事前に打ち合わせもしやすく、漫才のようなやりとりもうまく演出できたんだと思いますよ。あるいは、先にブレイクした芸能界の先輩としても、そろそろ『35億』のネタから卒業したら、というアドバイスの意味合いも兼ねられている“ダメ出し”のように見えましたね」(前出・芸能ライター)
1年間、どうにかこうにか持たせることのできた「35億」以外の爆笑ネタが待ち遠しい。
(魚住新司)