女は生まれた時からオンナである。どんなに若くても、ギラリと光る魔性の刃を胸に秘めている。早熟な輝きを放つ女優とは‥‥。
注目の主演ドラマ「anone」(日本テレビ系)が1月10日から始まる広瀬すず(19)は、役柄に合わせて髪をばっさりと切った。アイドル評論家の織田祐二氏が、その変化を絶賛する。
「サイドの髪がなくなった分、プルプルの唇が際立って、吉瀬美智子のような大人の色香を感じます。3月に公開される『ちはやふる─結び─』(東宝)の予告CMでも、短すぎる制服のスカートを、階段下からパンチラ風に撮っているショットもあり、エロさは確実に進化していますね」
映画における広瀬は、ドラマやCMと比べて大胆露出が多い。17年秋に公開された「先生!、、、好きになってもいいですか?」(ワーナー・ブラザース映画)では、ツルツルの太腿を躍動させながら自転車に乗るシーンが印象的だった。
脚本家の桃井章氏は、16年の衝撃作「怒り」(東宝)に驚いた。
「米兵3人に輪姦されるというショッキングな役。もしかしたら顔が映らない場面は別撮りしたのではと思うくらい、スカートの中に手を入れられての激しいシーンをこなしていた」
10代では敵なしの妖艶さであろう。そして20代は、まだハタチという若さが魅力の中条あやみから。
「唇のエロさがダントツ。CMの『ハーゲンダッツ』でも、主演映画の『覆面系ノイズ』(17年、松竹)でも、そこばかりに目が行ってしまう。『覆面──』では前から接写、横からアップで、半開きが基本の唇をプッシュ。名付けるなら『21世紀のくちびるヌード』で、それだけゼニが取れる唇ということです」(前出・織田氏)
モデルとしても活躍する水原希子(27)は、発言がたびたび炎上することで話題になったが、それだけではない。映画ジャーナリスト・大高宏雄氏が、開花寸前の魔力を説く。
「細身のエロティシズムの強烈さでは現役若手女優のトップクラス。デビュー作『ノルウェイの森』(10年、東宝)では、成熟しきっていない幼い肉体から、早くも妖艶なエロ光線が放たれていた。彼女の肉体が持つ独特のクネクネ感は、さまざまなセックスの体技に耐えられる柔軟性があり、あんぐり開いた時の唇の卑猥さがたまらない」
映画・ドラマともに恋愛モノの作品は少ないが、今年は“大化け”が期待できそうだ。
一足早く17年に“覚醒”したのは、新婚間もない佐々木希(29)だ。2月には三十路に突入するが、エロの目覚めは止まらない。アイドル評論家の堀越日出夫氏が言う。
「17年からの『ユニクロのブラトップ』CMが推奨の決め手。まる出しになったナマ美背中に、ブラをする瞬間にブルブルと乳房を震わすなど、この人はここまでやってくれるのかという心意気がすばらしい。モデルだから極上のボディを持っているのはわかっているけど、それをCMという、わかりやすい形で示してくれた」
ユニクロといえば、芸能界一のボディと呼ばれた吹石一恵のノーブラCMが伝説となっているが、それを超えるチャレンジ精神だと堀越氏はたたえる。
「今までお色気を振りまいてきたわけじゃないのに、CMでいきなりやってくれるところに価値というか、喜びがある。カップ数はCくらいの手頃サイズ感というのもいい」
映画監督の河崎実氏も、その“美体”を高く買う一人だ。
「せっかく、初めての濡れ場に挑んだという映画『一茶』が控えていたのに、製作側の破綻でお蔵入りしたのは非常に残念」
こちらはお蔵入りすることなく、2月に初ヌード映画が公開される二階堂ふみ(23)だが──。
「顔のパッと見が肉厚なので肉体も豊満かと思いきや、意外に日本的なしなやかさを持っている女優だ。15年の『この国の空』(ファントム・フィルム)で見せた素っ裸の後ろ姿はちょっと平板的だったが、その肉体が着物ととても似合う風情があり、近松ものなど時代もの風の作品で官能の極致が発揮できるかもしれない。『心中天網島』や『近松物語』などピッタリではないか」(前出・大高氏)
さらに大高氏は、あるCMで意外な女優の可能性を発見。堤真一とワケありOLを演じる「NTTドコモ」の高畑充希(26)だ。
「ふわっとした白のブラウスにタイトなミニスカート、強烈な色の口紅をつけた彼女がとてもセクシーだ。この魅力を彼女から引き出したCMクリエーターはさすが。公開中の『DESTINY 鎌倉ものがたり』(東宝)のような貞淑でかわいい系の妻役ではなく、男との愛欲シーンに挑む文芸大作あたりでの体当たり演技が待望される」
ルージュ一つでギラリとしてこそ、女優である。