皇族の「婚約延期」という前代未聞の事態を皇室ジャーナリストが解説する。
「皇族の完全な自由恋愛も、婚約延期という事例も、私の知るかぎり史上初であり、今回の決定は眞子さまをはじめ関係者の想定にはなかったこと。宮内庁は『報道内容は延期とは無関係』と強調していますが、そんなことはありえないでしょう」
現在、小室さんへの事前の“身辺調査”を徹底しなかったのか、という疑問がインターネット上などでも声高に叫ばれている。93年に民間人から皇太子妃になられた雅子さまの場合は、宮内庁が探偵会社などを雇い、何重にもわたり調査がなされたと言われたが、
「雅子さまとは逆で、皇室から民間人になるケースでは、そこまで徹底することはないようです。というのも、基本的に皇族の結婚というのは、相手が旧華族など身元が明らかな場合が大半ですから。『娘の意思を最大限尊重する』と公言する秋篠宮殿下のほうが皇族としては異例で、今回も小室さん本人への、口頭での簡単な聞き取り調査しか行われなかったといいます」(前出・皇室ジャーナリスト)
結婚はあくまで両家の問題で、「婚約延期」により、例えば宮内庁で結婚の準備を進めていた担当者が処分を受けるようなことはないという。
ただし、婚約内定の発表がなされたあとも、小室さんが眞子さまのお相手として、はたしてふさわしいのか、という疑問が関係者の間でくすぶっていたこともまた事実のようで、先の皇室担当記者が続ける。
「小室さんはICU在学中にはアナウンススクールに通い、大学卒業後に就職した三菱東京UFJ銀行を1年未満で退社。そして現在は法律事務所でパラリーガルとして勤務するなど、首尾一貫した将来設計が見えない。まだ若いからしかたがないことかもしれませんが、現在の経済状況も含めて降嫁のお相手としてはいかがなものかと。大きな声では言えませんが、小室さんを『得体が知れない』といぶかしがる皇族の方や宮内庁関係者も一部にはいらっしゃいました。小室さんが母親にべったりで『お母様』『ウチの王子』と呼び合うほど仲がいいことは有名で、記者の間でも、『本当にお嫁に行かれて大丈夫か?』というのが合言葉になっていた」
気になるのは、「延期」が「破談」につながってしまわないか、ということだが‥‥。
「婚約内定発表するにあたっては、眞子さまの結婚を許すという『裁可』を天皇陛下がお出しになっています。そのご意思を覆す形でこのまま破談にすることは考えづらい。ただ、2年後にご結婚するにしても、借金問題をクリアにする、安定した職業に就くなど、国民にとっても納得できる形でなければ難しい。なんとも言えない、というのが正直なところです」(前出・皇室ジャーナリスト)
皇室関係者の中には、「2年あれば、眞子さまのお気持ちがどう変わるか‥‥」と暗に破談を匂わせる向きもあるというのである。