さらに驚くことに、「婚約延期」の裏側で、「皇太子vs秋篠宮」の代理戦争が勃発したという、とんでもない説までもがにわかに浮上してきた。宮内庁関係者が声を潜めて語る。
「天皇陛下の来年4月の退位に伴い、皇太子殿下が次の天皇になることは決定事項ですが、政治面や外交面ではむしろ秋篠宮殿下のほうに強い影響力があると考える層は、政治家や関係者に一定数おり、おふたりが意図しないままに“派閥”が形成されているのです。しかも周囲が勝手に、その微妙なパワーバランスを巡って綱引きし合っているのです」
いわく、婚約内定から延期に至るまでの一連の流れに、何者かの意思を感じるのだという。
「小室さんの醜聞を広めることで、『なぜこういう問題のある人をお選びになったのか』と、わずかな瑕疵をあげつらい、秋篠宮殿下の影響力を弱めよう、という狙いがうかがえるのです」(前出・宮内庁関係者)
はなはだ不敬なことではあるが、皇室の結婚で政治的な思惑が暗躍することは珍しいことではないという。宮内庁関係者が続ける。
「過去には昭和天皇がご結婚される際、のちの香淳皇后の家系には色覚に異常があり、ふさわしくない、と時の元老の山縣有朋が頑強に婚約辞退を迫りました。香淳皇后の出身である久邇宮家が国政干渉してくることを嫌ってのことと言われます。今回は、皇室典範改正などの諸問題において、秋篠宮殿下ではなく、皇太子殿下のほうがくみしやすく、政治利用しやすいと考えた関係者が、小室さんの情報を流した可能性すら考えられるんです。たかが借金、というと語弊がありますが、明確な犯罪でない以上、この報道を握りつぶすことだって、できなかったとは思えない。でも、実際には世に出てしまっているわけですからね」
湘南や横浜デートで仲むつまじいお姿を見せていたという眞子さまと小室さん。関係が公になってからは、週末になると小室さんが秋篠宮家にうかがい、短い逢瀬を楽しんでいたそうだ。眞子さまは延期のご心境について、
〈色々なことを急ぎ過ぎていたのだと思います〉
とのコメントをお出しになったが、立場上、思うがままに謳歌できないことはしかたないにせよ、若いふたりの結婚がもし仮に政争の具となっていたとしたならば、これほど無体な話はないだろう。