2月11日に放送された嵐・松本潤主演のテレビドラマ「99.9─刑事専門弁護士─ SEASONII」(TBS系)第5話が視聴率17.0%をマーク。2週続けての16%台から数字を上げてみせた。そんな第5話の内容が実際にあった事件に酷似していると、視聴者の間で大きな話題となっているという。
「今回の第5話は、女子高生が被害者の暴行事件を描いたもの。ドラマでは容疑者として起訴された少年が無罪を主張しており、女子高生は事件当日に出会い目的のサイトを通じて男性と会っていました。そして検察側は訴因を強引に変更し、公判中には事件当日の天候が問題とされました。これらの要素がすべて、静岡県で2001年に発生した『御殿場事件』にそっくりだと話題になっているのです」(テレビ誌記者)
放送後に大手検索サイトでは「御殿場事件」が検索キーワードの1位になり、事件を知らなかった視聴者からは「こんな事件が本当にあったなんて知らなかった」「あのありえない訴因変更は、ドラマの中だけの話だと思ってたからビックリ」「現実の少年は有罪になったのか」と大きな反響を呼んだ。
さらに同ドラマの裏番組「サンデーステーション」(テレビ朝日系)でキャスターを務める長野智子も、今回の内容に対し、ツイッターで反応したという。
「長野は自身のツイッターで『今夜の99.9は明らかに御殿場事件をモチーフに描いてますね。改めて多くの人に、いかにこの裁判がありえないものだったのか知って頂けるのは嬉しい』とツイートしています。御殿場事件ではテレビ朝日が長年にわたって取材しており、長野は犯人とされる少年たちにインタビューまで行っていますから、他局のドラマとはいえ反応せざるを得なかったのでしょう」(前出・テレビ誌記者)
いまだ冤罪との声が叫ばれる御殿場事件。「99.9」スタッフはこの事件を風化させまいと、今回のドラマ化に踏み切ったのかもしれない。