連日、熱戦が続く平昌五輪の生中継を巡り、競技外で議論が勃発している。2月18日に行われたスピードスケート女子500メートルでみごと金メダルを獲得した小平奈緒。五輪記録を更新する圧巻の滑りに加え、銀メダルに終わった韓国代表のイ・サンファを抱きしめる気遣いを彼女が見せたシーンは日本中の感動を呼んだ。そんな小平の快挙の裏で議論となっているのが、金メダルが確定した後のTBS・石井大裕アナによるインタビューだ。
「まるでケモノのような滑りでしたね」と問いかけた石井アナに対して小平は苦笑い。
この石井アナの発言に関して、ジャーナリストの江川紹子氏が「優勝した選手へのインタビューで、『ケモノのような』とか言うかね?」とツイッターで疑問を呈したほか、鳥越俊太郎氏も「明らかに不適切な表現である」とブログで言及。
ネット上では「不適切派」と「問題ない派」に別れ、石井アナの「ケモノのよう発言」に関する議論が繰り広げられる事態となった。この騒動、業界内ではどう見られているのか。
「もともと、小平さんが『チーターになりたい』と公言しているのを踏まえたものなので、まったく問題ない発言ですよ」と語るのは広告代理店関係者。一方で「騒動になったのもわからなくもない」という。その理由をさらにこう続ける。
「そもそも石井アナは、TBS局内では重用されているものの、リサーチ会社による好感度調査では『暑苦しい』『押し付けがましい』といった理由で“嫌いな男性アナ”として何度もトップを獲得しているんです。今回、まったく問題のない発言が騒動になったのもそうした背景が影響しているに違いありません」
石井アナには何とも気の毒な背景があったのかもしれない。
(白川健一)