逮捕とまではいかなくても、こうした行為が発覚すれば、経歴に大きな傷痕を残すことになる。先に触れた登坂の「電撃降板」に揺れるフジテレビでは、ある幹部社員が総スカンを食らっていた。同局の局員が明かす。
「登坂さんの一件で蒸し返されたのが、16年9月に起きたある騒動。音楽イベントのVIPルームで、制作センター室長の肩書を持つNが、当時新人の永尾亜子アナ(24)にディープキスを強要したんです。事件が発覚して以降、Nは女性社員から総スカン。永尾アナとの“間接キス”を狙って酒の席でNにキスを迫る男性社員まで出てくる始末で、彼本人も『そろそろ忘れてくれよ』と泣き言を漏らしています」
新人アナの唇をいきなり奪うとは言語道断だが、フジ内部では異なる見方をする局員もいる。
「ディープキスに関しては『永尾アナがNの腰に手を回してキスを迫っていた』という目撃証言もあって、“合意説”も根強くささやかれているんです。実際の話は彼女本人にしかわかりませんが‥‥」(前出・フジ局員)
当の永尾アナにとっては、今も尾を引く大迷惑なセクハラ騒動に違いない。
さて、芸能界で古くからささやかれるセクハラの手法の一つが、枕営業の強要だ。
「権限を持つ男性に対し、事務所やプロモーターが女性タレントを『夜の相手』として斡旋する枕営業は、まったく減っていないんですよ。ただし、昨今では、所属タレントに対して『抱かれてこい』とストレートに言うのではなく、『食事をご一緒させてもらってアドバイスをもらってきなさい』と指示するようになりました。女の子としては、いかに偉い人かを吹き込まれているため、ホテルに誘われたらまず断れません」(芸能関係者)
そんな「因習」から逃れるように出家の道を選んだのが、現在は女優・千眼美子として活動する清水富美加(23)だという。
「企業の社長らが出席する食事の席にたびたび同伴させられていたようです。もっとも、CMへの起用を狙ったごく普通の“営業”だったようですが、それを“枕指令”と捉えたのか、事務所への不信感を募らせる一因になったと聞いています。もっとも、芸能界では最初から『売れるため』と割り切って、自分から率先して枕営業に取り組む女性タレントも相当数いますからね」(前出・芸能関係者)
織田氏がとっておきのセクハラ秘話で暴露合戦を締めくくる。
「今から10年以上前に、小池栄子(37)がトーク番組で セクハラ常習のカメラマンの話題で盛り上がり、ポロッと『誰でも知っているアノ巨匠さん』と漏らしてしまったのが印象深いですね。近年、モデルの筧美和子(23)がその巨匠と思しき写真家について、『おばあちゃんみたいな人だから何をされても平気』と発言。おばあちゃん風にやれば怒られないのか、と妙に感心させられました」
今まで50人以上のヌードを撮ってきた超大御所だけに、「ミートゥー」となればそれこそ一大事!?