「女芸人への行為は本当にエゲツないですよ」
お笑い業界の笑えないこうした事情を暴露するのは、多数の芸人を抱える芸能プロの関係者だ。
「たとえ女性であっても、先輩芸人には絶対服従という空気が出来上がっているんです。ライブの楽屋でも“ギャグ”として女芸人が胸を揉まれることは日常茶飯事。『やめてください』なんて抵抗すれば『芸人のくせにおもしろくない』とお笑い失格の烙印を押され、芸人のコミュニティーで居場所がなくなってしまうんですよ」
こうしたセクハラの悪習は、犯罪スレスレの暴挙にまでエスカレートしている。
「ウチの事務所が定期的に主催している『事務所ライブ』のあとは、いつも芸人15人程度が集まって個室居酒屋で打ち上げをするのですが、昨年、一人の女芸人がおぞましいセクハラ被害にあっていたんです」(前出・芸能プロ関係者)
その場に同席していた芸人の報告を受けて明るみに出たというハレンチな悪行とは──。
「『公開手マン』ですよ。事務所の中では最も売れている40代のピン芸人Aが20代の女芸人を隣に座らせ、掘りごたつの中でパンツを無理やり脱がせたのです。この女芸人が相当嫌がっていたにもかかわらず、Aの暴挙を見て周りの芸人は爆笑。調子に乗ったAは数分間の指入れ行為に及んだそうです。当然、被害を受けた女芸人は警察への通報も考えたようですが、芸人仲間から『先輩たちに迷惑がかかるから』と諭され、泣き寝入りしたそうです」(前出・芸能プロ関係者)
この「手マン事件」から間もなく、女芸人はひっそりと事務所を去ったという。
続けて芸能評論家の織田祐二氏が語るのは、あの大物の“不祥事”だ。
「15年3月に放送された深夜バラエティーでは、さまぁ~ずの三村マサカズ(50)が、グラドルのおっぱいを揉むという“暴挙”がオンエアされました。後輩芸人が『頭おかしいんじゃねぇの?』とツッコミを入れてスタジオは大爆笑に包まれましたが、今では考えられない歴史的“迷場面”。ムニュッとした感触がこちらに伝わってくるほどの揉みっぷりでした」
お笑い界に潜伏するセクハラ男は芸人ばかりではない。
「今年1月、中堅事務所のお抱えのMという構成作家が、セクハラで永久追放されたんです」(前出・芸能プロ関係者)
売れっ子の構成作家となると、お笑い番組のキャスティングに強い影響力を持つと言われている。
「構成作家Mは、毎月行われるネタ見せで若手芸人のネタの寸評を行っていたのですが、その後、好みの女芸人に『ネタ合わせをしよう』と声をかけて居酒屋に呼び出し、強引にホテルに連れ込んだんです。立場を利用したセクハラ行為ですが、被害を受けた女芸人は10人以上。あまりに悪質なため、すでに警察が捜査に動いているそうです」(前出・芸能プロ関係者)