芸能

草なぎ剛「何気ない一言」が人生を変えた芸人が構えるラーメンの名店があった!

 国内外問わず、あらゆるジャンルに多大な影響を与えたスーパーグループ・SMAP。解散した今なお、ロスに嘆く者は少なくない。“アゴものまね”でスマッシュヒットしたピン芸人のHEY!たくちゃんも、そのひとりかもしれない。テレビ出演こそ恵まれないが、飲食業界ではちょっとした有名人だ。というのも、

「芸人キャリアは12年ほどで、売れっ子と言いがたいですが、ラーメン店の店主としての彼を知らぬ者はいないんです。東京・渋谷に『鬼そば藤谷』を構えており、その味は『大つけ麺博2016』ラーメン部門で優勝したほどで、昨年10月には、『寿がきや食品』とコラボした“鬼塩ラーメン”を販売し、売り切れ続出。そんな“ラーメン店兼業芸人”となるきっかけを与えたのが、実はSMAP時代の草なぎ剛だったんです」(エンタメ系webマガジン編集者)

 草なぎとユースケ・サンタマリアが深夜にユルい企画に挑戦する「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)で、7年ほど前、草なぎとユースケにつけ麺を振る舞う企画があった。ここでたくちゃんが、「東京ラーメンショー2011」の「NRA杯 ラーメンコンテスト バトルプリンス・プリンセス2011」(ラーメン店主志望者を発掘し、独立・出店を応援するプロジェクト)で、優勝した経験を生かして、2人に試食をしてもらったところ、草なぎが「プロだ!店出したら通いますよ」と大絶賛したのである。

 大物タレントに背中を押され、「年間100杯くらい食べる」と豪語するほど大のラーメン好きだったたくちゃんのチャレンジ精神に火がつき、翌12年に出店。

「もともとたくちゃんは、『支那そばや』創業者で、“ラーメンの鬼”と呼ばれた佐野実さんの最後の弟子。かつて芸人をやめて地元・北海道に帰ろうと決めた時、佐野さんの講演会に行った時に“佐野”と入った支那そばやのユニフォームをもらって交流が生まれたんです。それでも、芸人仕事は激減していき、決まっていた『東京ラーメンショー』の司会も降ろされた。そこで、司会者ではなく料理人で出場すると、佐野さんが味方についたこともあって優勝。これを機に修業を始め、芸人と二足のワラジを履くことになったんです」(前出・webマガジン編集者)

 2014年、佐野さんが逝去。SMAPは16年に解散したが、たくちゃんはその後も「『ぷっ』すま」に出演している。ラーメンで育まれた縁は、長く、終わりがないようで。

(北村ともこ)

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