毎日熱戦が続くリオ五輪で、活躍が続く日本水泳チーム。そんななか、52年ぶりでメダルを獲得した男子800mリレーのアンカー松田丈志選手のダイエット法が注目を集めている。それが「食べる順番ダイエット」だ。
ダイエットの基本は食事と運動。とはいえ、食事制限は辛いし、メタボは良く食べる。この辛さをあまり我慢せずに簡単にできるのが食べる順番ダイエットの利点だという。
「何種類もの本も出ていますが、タレントのビビる大木はテレビの番組企画とはいえ13.8キロのダイエットに成功しているし、松田選手も4キロ痩せたといいます」(スポーツライター)
やり方はいたって簡単。食事のとき、食べる順番を変えるだけ。そのやり方について、みずからも実践しているというフードコンサルタントの加藤孝子管理栄養士が話す。
「どんなものを最初に食べるかによってカロリーや栄養の吸収が違ってくる。順番が良ければ、脂肪の吸収も抑えられます」
その順番だが、最初に食べるのは野菜類。次が味噌汁(スープも含む)で、その次がその他。そして最後は炭水化物だという。加藤氏が続ける。
「野菜には水分や食物繊維が多く含まれているのでお腹にとてもたまりやすい。少量で満腹感を得られる。味噌汁もそう」
しかし、この方法も続けていると体重が減らない時期が必ずくるという。これを乗り越えるためには「いっぱい食べろ」と言うのだ。
「控えめにしていた炭水化物をいっぱい食べること。いっときは太るけど、体の復元力が働き、また痩せ始めます」(加藤氏)
多くのダイエットの弊害が食事の制限からくる健康面の害。しかし、この“食べる順番ダイエット”は、しっかりと食事をするから痩せる効果だけでなく健康面に関しても優れているというのだ。すぐに即効性がある方法とは言えないようだが、習慣付けることで快調にダイエット効果は望めそうだ。
(谷川渓)
※参考
「食べ順爆発ダイエット」(石川英明・ワニブックス)
「食べ順革命ダイエット」(鯨井優 鯨井康雄・河出書房新社)
「食べる順番変えるだけダイエット──お医者さんがすすめる」(梶山靜夫・新星出版社)