テリー さっき、哲学者になるためにAKBのオーディションを受けたって言ってたよね。
須藤 そうです。もちろんAKBは好きだったんですけど、どちらかと言えば哲学者になりたい気持ちが強くて、高校の時は哲学科の大学を目指して、ガリ勉していました(笑)。
テリー どこを目指していたの?
須藤 横浜国立大学です。やっぱり学費は国公立が安いので。
テリー ああ、お母さんも助かるもんな。
須藤 それで高2の進路相談の時に、担任の先生に「横国かAKBかで迷ってるんですけど」みたいなことを言ったら、そんな進路選択をする人は今までいなかったらしくて、職員会議が開かれました。
テリー アハハハ、「AKBか哲学か」で悩む生徒なんてどこの高校にもいないよ(笑)。で、先生方はどういう結論を出してくれたの?
須藤 「夢を応援したい」と言ってくれました。そもそも担任の先生が大島優子さん推しだったので、理解もあったんです。
テリー そうか、それは運がよかったな(笑)。でもさ、アイドルを卒業したからには、これから本格的に哲学者を目指すことになるんでしょう。
須藤 はい、そのつもりです。
テリー 俺にはよくわかんないんだけど、哲学者ってどうやってなるものなの?
須藤 そうなんですよ、そこが難しいんです(笑)。「哲学研究者」ならすぐなれるんですけど、哲学者は周りからそう認められないと、なれないので。
テリー 今年、大学受験したのも、その流れなの?
須藤 はい、昨年高校卒業認定試験に受かって、大学受験の資格ができたので。
テリー どこを受けた?
須藤 ドイツ哲学が好きなので、とにかくドイツに留学したくて。海外交流をすごく支援してくれるところを受けました。
テリー だったら、一般入試じゃなくてAO入試(小論文や面接など、受験者の個性や適性といった多面性で評価する入試)で行けばいいじゃない。
須藤 うーん、AOだとたぶん100%行けると思うんですよ。でも一般入試のほうが、カッコいいんじゃないかなって(笑)。
テリー いやァ、AOがいいと思うよ。俺も去年の秋から慶応の大学院に行っているんだけどさ、AOで入った学生のほうが優秀っていう印象を持ってるよ。
須藤 そうなんですか。
テリー うん。最近あったことなんかを一人でしゃべらされる授業があるんだけど、AOの連中のほうが聴いていて魂入っているのを感じたし、すごいなと思った。カッコよさなら、AOのほうかもわかんないよ。
須藤 わ、じゃあ来年受けてみようかな。今年はもう締め切っていて、間に合わなかったんですよ。
テリー いや、絶対試したほうがいいよ。だって、慶応とか早稲田も今や4割ぐらいAOだし、国立でも増えていくから。それこそNMBにいたことは、凜々花さんの人生で大きな誇りなんだから、それを武器にしない手はないよ。
須藤 確かに、今までやってきたことが全部生かせるということですものね。アドバイス、ありがとうございます!