政治

国民は知っているのか…急いで通したかったLGBT法は「公金チューチュー法案」という利権まみれ

 自民党は5月16日の総務会で、性的少数者(LGBT)への理解増進法案の修正案を了承した。自民、公明両党は与党政策責任者会議でもこれを了承し、週内に国会に共同提出する。5月19日開幕の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を控え、岸田文雄首相としては、議長国である日本の取り組みが遅れている、との批判をかわす狙いがある。

 ところが差別解消どころか、一部のLGBT活動家を行政が支援するための「公金チューチュー法案ではないか」との批判が出ているのだ。いったい、どういうことなのか。

 先の自民党総務会では中曽根弘文元文科相が、法案の中に学校に必要なLGBT対策を求めていることについて「教育現場に対応を丸投げされないかを危惧している」と懸念を示し、採決前に退席した。

 これは第11条で、国や自治体に対し、国民が性自認の多様性に理解を深めるため、教育や学習の振興、広報活動などの施策に努めるように要求していることを指す。

 さらに同条2項では事業主に、3項では学校の設置者に対し、従業員や生徒などの関係者が同様の理解を深めるべく、研修や啓発など必要な措置を行うよう、それぞれ求めていることを意味している。

 研修や啓発事業を行うのは学校や自治体なのだが、実際にそうした業務に携わるのはLGBT問題に関わってきた民間団体の活動家となることが予想される。つまり、LGBT活動家が講師となって研修などを行うべく、行政から補助金を投入することになるわけだ。元財務官僚で、嘉悦大学の高橋洋一教授は「LGBT利権増進法でしょ」とツイートして批判した。

「ナベツネ」こと、読売新聞の渡辺恒雄代表取締役主筆が、岸田首相の開成高校の先輩という間柄から「岸田応援団」として、社説で次のように慎重な審議を求めている。

〈岸田政権は多様性を尊重していない、という批判を避ける狙いがあったのだろうが、法案提出の表明は拙速と言わざるを得ない。米国ではLGBTを子どもたちに教えるべきかどうかを巡って、対立が深まっているという。海外のLGBT対策を参考に、日本社会にふさわしい施策について議論を深めることが大切だ〉

「ナベツネ」の言うことには従順な岸田首相だけに、法案は今国会で成立せず、廃案か継続審議となりそうだ。

カテゴリー: 政治   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大谷翔平12億円豪邸でまたトラブル!集団強盗に加えて「巨大クマ出没」の踏んだり蹴ったり
2
「プロ野球がヒリヒリしない」理由はコレ!ドジャース×パドレスの劇的トリプルプレーで上がった当然の苦言
3
慌てて「修正」も…野球ゲーム「プロスピ」「パワプロ」が公開した大谷翔平の「能力値」がおかしいぞ
4
日本ハム・新庄監督に「怪情報」が!「CS突破⇒日本一」になったら目標達成で電撃退任
5
武田信玄を狙撃した名もなき武士…日本史を大きく変えた「一発の銃弾」