スポーツ

ダルビッシュ有が上沢問題に「男気を求めるな」で調査…メジャー⇒日本復帰選手の球団別「古巣出戻り率」

 パドレス・ダルビッシュ有の「他人に『男気』を求めるのはちょっと違う」は、本当なのだろうか。

 ダルビッシュは日本時間12月16日に、音声配信アプリを利用した生配信を開始。野球に関する様々な話題が上がったが、ともに古巣の日本ハムでプレーした上沢直之の去就について言及。「男気」を持ち出して、ファンからの批判の声に釘を刺したのだ。

 ダルビッシュの言う「男気」で思い出されるのは、広島の黒田博樹だ。黒田は2014年オフ、パドレスから21億6000万円もの年俸を提示されたが、これを蹴って、わずか5分の1の年俸で、古巣の広島に復帰。「日本に帰るならカープしかない」という男気発言に、広島の街は沸き立った。

 あれから10年が経過し、時代は大きく変わったが、ダルビッシュの言うように、メジャーから日本に戻ってくる選手に、本当に「男気」を求めてはいけないのだろうか。

 これまで渡米した日本人選手がNPBに復帰する際、以前に所属した球団を選ぶかどうかは、実は球団によって大きく異なる。広島は黒田以外にも、メッツから契約解除された高橋建が復帰している。オリックスは平野佳寿、中村紀洋、田口壮、木田優夫の海外移籍組4人全てが古巣に戻っている。どちらの球団も復帰率は100%で、条件の違いなどはあれ、みな元いたチームに恩義を感じていたのではないか。

 一方、海外移籍した選手6人が誰も戻ってこなかったのは西武だ。これまで松坂大輔、松井稼頭央、中島宏之、牧田和久、小関竜也、秋山翔吾らが渡米したが、NPB復帰時には別のチームに移籍している。

 また、上沢のソフトバンク入団で紛糾した日本ハムも、戻ってきたのは田中賢介のみ。上沢を含め、有原航平、建山義紀、岡島秀樹、入来祐作ら5人は別のチームに移っている。

 全てを「男気」で図ることはできないが、球団によってこれだけ大きな差が出るのは、チーム体質や考え方に違いがあるからだろう。そう考えると、もともと日本ハムでプレーしていたダルビッシュの発言には納得がいく気がする。

(ケン高田)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
【残酷】ウクライナ戦線の北朝鮮兵に支払われる「ロシア従軍給料」540億円を金正恩が横取り
2
「オークション流出250冊」の有村架純が「台本を捨てる」理由が判明!そして「日記」の中身まで…
3
コンサドーレ札幌J2陥落で非情の人員整理「ゼロ円提示」された菅大輝が号泣して…
4
中山美穂の「死亡事故」は…入浴中の体調急変「8割以上は冬の熱中症」によるものだった
5
【強毒型鳥インフル】アメリカで重症患者「ヒトヒト感染が始まれば日本の死者数は100万人超に」