これが地上波のテレビ視聴率を数パーセント引き上げると言われる、元ジャニーズファンの購買力と底力なのか。
元King&PrinceでNumber_iの平野紫耀が、コスメブランド「イヴ・サンローラン・ボーテ」のアジアアンバサダーに就任したことが1月10日未明に発表されるや、同日中にウェブサイト上で完売になった商品が出るほどの大反響を呼んでいる。
「イヴ・サンローラン」はクリスチャン・ディオールの主任デザイナーだったイヴ・サンローラン氏が、1961年に自身の名前を冠して立ち上げたファッションブランド。国内コスメ企業の広報担当者に裏事情を聞いてみると、
「イヴ・サンローランは1960年代から、引退する2002年まで、パリを拠点に第一線で活躍しました。70代、80代から支持され、マダム御用達ブランドのイメージは拭えませんでした。化粧品部門も、一見すると若い女性が手に取りづらいのですが、単体では茶色やベージュに見えるリップも、肌のキメが整った若い女性の唇に使うとピンクや赤みが際立ちます。もちろん、中高年にも使えます。アンバサダーに就任した平野さんが実際に自分の唇に塗ってみせて、リップの発色の良さを知ったファンが直営店や百貨店に買い求めに来ています」
今や化粧品市場は、韓国コスメやプチプラコスメに押され気味。先日も、花王が30年間続いたコスメブランド「オーブ」の販売終了を発表したばかりだ。ハイブランドも国内コスメも、苦境に立たされている。
「イヴ・サンローランは平野さんの起用で、世代交代に成功しました。他のブランドも独立した元ジャニーズタレントを起用する流れができるかもしれません」(前出・広報担当者)
平野といい、先輩・木村拓哉の指定席「マクドナルドCM」の座をつかんだ岡田准一といい、今年は独立組が活躍しそうだ。