タレントの岡田結実が初のドラマ主演に挑戦した「静おばあちゃんにおまかせ」(テレビ朝日系)が放送されたのは、3月23日と30日。岡田はまもなく18歳の誕生日を迎える現役女子高生ながら、濃いめの顔つきを活かして本作では法学部の学生という年上の役を熱演していた。そんな初主演作の評判について、テレビ誌のライターが、こう耳打ちする。
「本作は同名のミステリー小説を初映像化したもので、原作ファンからは『コメディになるのかと思ったらしっかりとミステリーだった』という感想も出ています。しかしそういった反応はごく一部。それならそれで『爆死』や『女優失格』といった批判が寄せられているのかと思いきや、ネット上では本作に対する反応自体がほとんど見られないというのが現実。23時過ぎという深めの放送時間も災いしてか、爆死どころかもはや視聴者から“黙殺”されている有様です」
バラエティ番組で大活躍している岡田の初主演作にしては、あまりに薄すぎる反応には逆に驚いてしまうほど。しかし岡田は武井咲や剛力彩芽らを擁するオスカープロモーションの所属で、本作もテレ朝とオスカーの共同制作だ。それなら同事務所お得意の“押しの強さ”で、岡田をもっと盛り上げることができたのではないだろうか。
「そこがオスカーらしいというか、大手事務所ならではの余裕なんでしょうね。武井の連ドラ初主演作となった11年の『アスコーマーチ~明日香工業高校物語~』(テレ朝系)も日曜23時枠という深い時間でしたし、平均視聴率は5.9%どまり。そして剛力の初主演ドラマ『IS~男でも女でもない性~』(テレビ東京系)は平均2.4%に沈みました。それでも彼女たちは主演に起用し続けられ、女優としての実力を高めていったのです。それゆえ岡田も今回、視聴率を気にすることなく無事に女優デビューを飾れたわけで、今後は女優業に本格進出することは確実でしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
一部では今回のドラマについて「これぞ閉店ガラガラ!」と皮肉る向きもあるようだ。しかしオスカーとしてはむしろ岡田の女優スタートに向け、シャッターを「開店ガラガラ」とばかりに開け放ったのかもしれない。
(金田麻有)