人気企画のはずが涙する者も出る展開になっていた。
3月23~25日に放送された乃木坂46のインターネット特番「乃木坂46時間TV」内で行われた企画「朝まで乃木坂人狼」が、何ともスッキリしない結末を迎えて、波紋を呼んでいる。同企画は会話型心理ゲーム「人狼ゲーム」を乃木坂メンバーたちが深夜に生放送で行うというゲーム企画で、過去の同特番で放送された時もファンにも人気の企画であった。ゲームの内容を簡単に説明すると、プレイヤーは「村人サイド」「人狼サイド」に分かれて戦い、毎ターン人狼と思わしき人を話し合いで決めて排除していく。その末に、村人サイドは狼(人狼)を全て排除することができれば勝利。人狼サイドは村人と人狼の数が同じになるまで、村人を欺き、残ることができれば勝利となる。
要はウソをつくメンバーと、それを見破ろうとするメンバーの攻防が醍醐味で、ファンにとっても見応えがあるものなのだが、今回で3度目の開催となる企画ということもあり、この日の第一試合では村人チームとなった高山一実、新内眞衣というプライベートでも人狼ゲームを好んで遊んでいる経験豊富な2人を中心に話し合いが進行され、最終的には村人チームが勝利した。
しかし、ゲームに熱中するあまり新内らの口調が少し強まってしまう場面もあり、人狼サイドであった星野みなみが泣いてしまい、第2試合に参加できず、早退するというファンも心配する予想外の事態が発生。
さらにその後の第2試合では、第1試合で星野が泣いてしまったのは自分の言動にも責任があると感じた新内が明らかに落ち込んだ様子を見せ、他のメンバーたちも新内を気遣いながらゲームを進めるというあまりいい空気ではない状態で終始展開され、幕を閉じた。
後に新内はラジオでこの件を反省。ゲームに参加していた秋元真夏も企画が重くなってしまったこともあってか、「疑うゲームだからちょっと勘違いされやすいけど みんな仲良く、眠い中、どうにかこうにか思考回路をね、フル回転させてやってましたよ」と、フォローコメントを出していた。
そのため、ファンからも「今回の人狼は荒れたな」「ゲームに不慣れなメンバーはこの独特な空気嫌いだろうな」「楽しみな企画だったけど、今回はメンバーたちが気の毒」といった声が上がるなど、後味の悪さを感じる者も多かったようだ。
「実際、星野が泣いてしまったのは新内に責任があると新内を責めるファンもいましたが、星野が泣いていたのは自分がゲームに不慣れなせいでゲームがおもしろい展開にならなかったことと、このゲームでウソをつくことで自分のイメージダウンになってしまうことを危惧したからと説明しています。だからこそ、新内はそこまで自身を責めることはないでしょう。また、村人チーム、人狼チームの人数配分は村人が10人に対して、人狼が2人ということもあって、ゲーム中のメンタルへの負担は圧倒的に人狼側の方が大きい。そのため、誰が人狼を担当するかはスタッフが決めることができるのですから、もっと経験豊富なメンバーに人狼を担当してもらうなどといったスタッフ側の配慮も必要だったのではないでしょうか。ゲーム企画でファンの反応が過剰になるのは乃木坂が以前よりも人気が出たことと、それだけ夢中になってファンもこの企画を見ていたということでしょうから、今回の反応をプラスに考えて、もっとリラックスしてゲームに臨むぐらいがちょうどいいのかもしれません」(アイドル誌ライター)
次回、同特番が放送された時に、人狼ゲームがまた行われるかは微妙なラインだが、同特番の目玉企画ととらえ、「人狼ゲーム」を楽しみにしているファンも多いだけにぜひとも次回も実施してほしいものだ。
(本多ヒロシ)