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天才テリー伊藤対談「山中慎介」(2)大学時代が充電の期間ってひどいな

テリー バイク、ギター、ボクシングって男が憧れる“3つの夢”じゃないですか。これ、僕じゃなくて福山雅治さんの言葉なんですけれど(笑)、山中さんもそうでしたか?

山中 そんな感じでしたよね。僕は、その中からボクシングを選んだわけですけれど。

テリー その理由は?

山中 やっぱり漫画やテレビの影響が大きかったですね。あと、当時は畑山(隆則)さん、辰吉(丈一郎)さんが活躍されていて、特に辰吉さんのWBCの緑のベルトが輝いて見えたんです。「これが欲しいな」と思って、まだ何もやっていないのに、中学の卒業文集に「WBCのチャンピオンになりたい」って書いたんですよ(笑)

テリー あ、まだ中学の時はやっていなかった?

山中 はい、始めたのは高校生になってからです。僕、生まれは滋賀県なんですけど、ボクシング雑誌で「南京都高校が日本一になった」という記事を見て、そこへ行きました。

テリー でも強豪校だと、全国から猛者が集まってきますよね。そんなところへ未経験で行くって、度胸がありますよね。例えば、ケンカが強かったりとかしたんですか?

山中 いやァ、どっちかといえば悪いほうの生徒だったとは思うんですが、ケンカはそんなにやっていないです。中学の時に野球部で、運動神経はそれなりに自信があったんですけれど。

テリー ということは、入部するなり、強かったんでしょう?

山中 そんなことはないですけど、最終的にはインターハイで準優勝、国体で優勝させてもらいました。

テリー 十分強いじゃないですか(笑)、やっぱり最初からモノが違うな。その頃、もう“神の左”は誕生していたんですか?

山中 僕は野球部の時、右投げ右打ちだったので、当然ボクシングも最初は右構えで練習していたんです。そしたら当時の監督さんにサウスポーに変えるように言われたんですよ。自分としては、野球で肩に自信があったんですけれど、監督さんに押し切られて、結局はサウスポーになりました。その時から、ずっと武器は左ストレートです。

テリー それは監督さんの目が鋭いですね。

山中 そうですね。試合で発揮できた器用なタイミングは、左でしか手に入れられなかったのかもしれないので、本当に感謝しています。

テリー その勢いで大学も突き進んだ感じですか?

山中 いえ、大学時代はボクシングに対して、ちょっと情熱が湧いてこなかったんですよ。最後の国体で日本一になったので推薦をいただいて専修大学に入学。高校時代の成績がよかったのでキャプテンも任されたんですけど、あんまりやる気にならなくて。

テリー ええっ、大学はたまったもんじゃないね。だって、特待生で授業料は免除されているんでしょう?

山中 そうなんですよ、本当に申し訳なくて(笑)。

テリー まあ、スランプじゃないですけど、そういう時期もあるんですかね。そこから、どうして「帝拳ジム」に入るんですか?

山中 大学4年の最後に国体に出場したんですが、そこでまったく納得のいく試合ができず、1回戦で負けてしまったんですよ。さすがに「これが最後だと、絶対後悔する」と感じて、それをきっかけに4年間欠けていた情熱がまた湧いてきたんです。今となっては、大学の4年間は心と体を休める充電期間だったと思っているんです(笑)。

テリー ひどいなァ、大学の関係者がこれを読んだら怒っちゃうよ(笑)。

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