平日の昼は定食やラーメン、カレー、回転寿司。夜は大衆居酒屋。そして休日は家族サービスでファミリーレストランへ。世のサラリーマンたちの外食生活は、少ない小遣いをやりくりしながら、いかに安くて旨いものを探すか、にある。
ところがそうした店で出される食事が「危ないもの」だらけだったとしたら、どうだろう。そんな驚愕の最新実態をレポートしているのが、5月15日発売の「週刊アサヒ芸能」(5月24日号)だ。
例えば、1000円もしないランチステーキ定食。
「これはインジェクションといって、肉に剣山のような100本以上の注射針を刺し、牛脂を注入したもの。これにより、人工的に『霜降り』ができあがるんです。ステーキのみならず、柔らかい豚カツも、百数十本の注射針を刺して筋切りをしながら、液体を注入して増量されたものが多い」(食品と暮らしの安全基金・小若順一代表)
最大の問題は、大腸菌の行方にある。牛肉の表面には、値段に関係なく、O-157(腸管出血性大腸菌)などが付着しているが、内部には菌がない。ところがインジェクションを施すことで、表面に付いた菌が肉の内部に入り込んでしまう。それをレアやミディアムで焼くと菌が死滅せず、食中毒になる可能性が高まるのだ。
仕事終わりに一杯やって帰ろうとしても、居酒屋のサラダのキャベツが「混ぜるな、危険!」と書かれた家庭用漂白剤と同じ殺菌力の液体で洗浄されていたり、にがりの代用品を凝固剤として使用した大豆モドキの冷奴があったり…。カレーにいたっては、家庭で作るそれとは似ても似つかぬ「工業製品」のごときものでミネラル不足に陥り、うつ病、睡眠障害、認知症などの発症リスクに見舞われるという。
この他、外食における健康被害必至の舞台裏を、食品のプロが解説している。