5月30日(日本時間31日)、敵地デトロイトで行われたタイガースとの一戦に、大谷翔平が先発した。試合は降雨中断で決着がつかなかったが、エンゼルスの首脳陣は“敵地のアドバンテージ”も感じていたようだ。
どういうことか──。
「現在、大谷はアナハイムの本拠地球場からクルマで30分とかからない場所にマンションを借りています。ところが、自転車を買いたいと言って、球団経営陣をびっくりさせたこともあったんです」(特派記者)
自転車を欲しがったのは、球場に通うため。目下、アナハイムは天候が良く、自転車で通えば心地いいかもしれないが、球団は「道すがら、ファンが殺到してパニックになる。やめてくれ」とソッコーでダメ出しをしたそうだ。それだけではない。大谷の食生活は栄養士や球団が雇った調理師がサポートをしているのだが、こんなこともあったそうだ。
「ボクにも(料理が)できますかと聞き、実際に包丁を持ってやってみたいと言い出したんです」(前出・特派記者)
大谷は利き腕の右手で包丁を持ったそうだが、たとえ左指でも万が一のことがあれば、野球に影響するのは必至。調理師たちは大慌てで止めたそうだ。
「いい意味で“スターの自覚がない”んでしょうね。野球ができ、夢だったメジャーリーグでプレーしていることが嬉しくて仕方ないようです」(球界関係者)
球団は大谷が自宅マンションで何をしでかすのか心配でたまらない。敵地遠征中なら監視下におけるのでその心配がない。「もうちょっと、スターの自覚を」というのがエンゼルス首脳陣の心境だろう。
(スポーツライター・飯山満)