会見だけではなく、芸能人が漏らした「本音」を拾うのがレポーターの仕事。マイクを片手に現場を駆け回る長谷川まさ子氏が、とっておきの秘話を披露する。
上半期最大の話題をさらったのが、元TOKIO・山口達也(46)が巻き起こした17歳女子高生への騒動だろう。自宅に番組で共演する女子高生を呼び出し、キスを迫ったとして書類送検された。
実際には「顔をナメ回した」との報道もあったが、結果的にジャニーズを契約解除という事態に‥‥。
「会見での2つの失言として『今は飲まない』と『戻る場所があるならばTOKIOに戻りたい』がメンバーからも厳しく非難されました。ただ、それ以前に、なぜ弁護士同席での着席会見ではなく、あのような囲み会見にしてしまったのか。そこが離婚会見でも見せた彼の人のよさなんでしょうが、次々と辛辣な質問を受けることになってしまった」
あくまで「無期限活動休止」にするつもりが、山口自身がショックを受け、みずから身を引くことを決意。酒に呑まれた中年アイドルの、悲しい終着点であった。
逆に、スキャンダルを瞬く間に逆転させたのが袴田吉彦(44)である。元グラドルの河中あいと家庭を持っていながら、無名のグラドル・青山真麻と不倫。いつも格安のアパホテルを使い、しかもポイントカードをためていたことから「アパ不倫」と揶揄された。
長谷川氏が“意外な続報”を明かす。
「不倫相手の真麻さんとネット番組で共演したのですが、彼女はグラドルがギャラをもらって飲み会に参加する、いわゆる『ギャラ飲み』の元締め。いい人がいれば自分から近寄っていくと豪語していました。ただ、ホテル代を袴田が払ってくれなかったことに腹を立て、週刊誌での告白になったんです」
袴田は夫人との離婚を余儀なくされたが、逆襲はここから。昨年末に「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」(日本テレビ系)に出演すると、アパ不倫を逆手に取って笑いのネタに。年が明けてからも、バラエティー番組に出まくりの状態だ。
「若い世代では袴田の名前を知らない人もいたから、結果オーライでしょう。彼自身はバラエティーに出るつもりはなかったが、尻を叩いた事務所の英断です」
一方、表に出ないことで復帰が遠回りになったのが極楽とんぼ・山本圭壱(50)だ。06年7月16日深夜、10代の少女に酒を飲ませ、性的暴行に及んだ。
翌17日に少女が警察に被害届を出したことを受け、吉本興業は即刻、契約を解除する。
以来、山本は世間にも事務所にも、出演していた番組にも一切謝罪することなく、10年を逃げ回った。
「15年に相方の加藤浩次さんが出演する舞台があって、私も客席にいたのですが、すぐ後ろの席に山本の姿。出演者のコールを受けて舞台に上がりましたが、もっと早くに説明責任を果たせば、復帰は早かったと思います」
最後は、明暗を分けた美女2人の不倫劇である。高橋由美子(44)は妻子ある男性とラブホテルに入るところを直撃され、泥酔状態で「私、もっといろいろやってっから」の迷言を残した。
「動画のカメラを向けられて、本来のキャラクターのままに『やだあ、撮られちゃったんです』と言っておけばよかったのに。相手の奥さんが『高橋さんを訴えます』と言っている以上、事務所としてもクビにせざるをえなかった。逆に斉藤由貴(51)は、きちんと自分の言葉で謝罪したことで周りが事態収束に動き、娘さんと一緒にバラエティー番組に出たことで、いちおうのみそぎとなりました」
芸能人は、不倫の決着をつけるところまでが芸能人なのである。