この4月にスタートしたトークバラエティ「石橋貴明のたいむとんねる」(フジテレビ系)に、早くも軌道修正が加えられているという。これまで番組に花を添えていた出演者の姿が画面から消えたというのだ。テレビ誌のライターが指摘する。
「喫茶店を模したセットで収録されている同番組ではこれまで“ウェイトレス”として、女性アシスタント2名が週替わりで登場していました。それが5月28日の放送回から姿を消したのです。その回では往年の大投手である江夏豊氏がゲストだったため、スポーツ色を強めるためにウェイトレスをお休みさせたのかもと思いましたが、翌週の6月4日に爆笑問題の太田光がゲスト出演した回でもウェイトレスの姿はなし。番組開始当初からウェイトレスたちは放送中に一言もしゃべらず、お飾り感が過ぎると批判されていましたが、ここにきてプチリニューアルを図ったようです」
このリニューアルについては一部の視聴者からは、視聴率が思わしくないため経費削減の対象になったのではと疑う向きもあるようだ。しかし前出のテレビ誌ライターはこの軌道修正をむしろ評価しているという。
「視聴率が2%台まで落ち込み、何かと酷評されがちな『たいむとんねる』ですが、中高年の視聴者からは『意外におもしろい』との声も出ています。最新回では石橋と太田が80~90年代のお笑い番組について熱く語り、とんねるずが『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)の初出演時にゴミを浴びせられる洗礼を受けたシーンには『こんな貴重な場面が!』と驚きの声もあがったほど。このように過去を振り返る路線を徹底するなら若い女性アシスタントは不要であり、ウェイトレスが消えたこともむしろ懐古路線に純化した証と言えるのではないでしょうか」
その低視聴率から9月打ち切り説も噂される「たいむとんねる」だが、懐古路線の面白さが広まってくれば、延命への期待が高まる可能性もありそうだ。
(金田麻有)