金髪効果は抜群だった?
サッカー日本代表DF長友佑都が6月19日、ロシアW杯グループステージ初戦のコロンビア戦に先発出場し、ワールドクラスの天才ドリブラーを完封する活躍を披露。2-1での勝利に貢献を果たしている。
4年前のブラジルW杯ではコロンビアのエース、ハメス・ロドリゲスの鮮やかなゴールなどで1-4での大敗を喫していた日本代表だが、この日は異なる運命が待っていた。左サイドバックとしてスタメンを飾った金髪の長友は終始チームメイトを鼓舞し続け、自身も攻守両面で奮闘。対峙したコロンビアMFフアン・クアドラードとの1対1の場面では粘り強く相手に食らいつき、イタリアの名門ユヴェントスで活躍する技巧派ドリブラーを完全に封印してみせたのだ。
試合後には取材陣に、
「絶対に負けたくないという気持ちがあった。これ以上、負けたくないという想いがどこにあるんだっていうくらい、自分の心の中にずっとあった」
などと語っていた長友。大会直前、大胆に染め上げたまばゆいばかりの金髪頭がその勝因かはわからないが、長友がキャリアの大半を過ごすイタリアのスポーツ紙“Gazzetta dello Sport”もまた、彼の気迫あふれる仕事ぶりを絶賛している。
〈クアドラードは日本のスーパーサイヤ人によってサイドで抹殺され、最終的に途中交代という結果に終わってしまった。クアドラードとの1対1をナガトモが制したのだ。クアドラードからすれば、長友はとてつもなく強敵に映ったことだろう〉
日本が世界に誇る漫画「ドラゴンボール」の孫悟空を引き合いに出しながら、長友の活躍をこれでもかと称えた同紙。突然の大幅イメチェンには賛否が集まり、嘲笑すら浴びた長友だが、今や世界のお墨付きを得たピッチ上の支配者である。
次なる決戦は24日のセネガル戦。多くのサポーターが“スーパーサイヤ人2”の活躍に期待していることだろう。
(ジェイコヴ)