ワールドカップロシア大会の本番を目前に控えた日本代表メンバーが、ちょっとだけ明るくなった。DF長友佑都が金髪ヘアに変え、メンバーを和ませたからだが、裏を返せば、そうでもしなければ、チームの雰囲気は“最悪”だったわけだ。
「海外メディアは辛辣です。今大会の日本代表は3大会連続出場となる選手が5人。2大会連続を加えれば、W杯経験者は11人。スペインにも3大会連続出場者が6人いますが、2010年大会の覇者ですからね。経験者のいる強豪国は若手も多く、ちゃんと新旧のバランスが取れています」(専門誌記者)
“経験値”以外にプラス材料がなく、こういうチーム編成に日本のファンも批判的だった。
「長友は批判的なファンにツイートで反論し、その反論の反論で炎上なんてこともありました。開き直って、『炎上大王』なんて自虐的なことも言っていましたが」(スポーツ紙記者)
また、8日のスイスとの親善試合で、W杯初体験のMF大島僚汰が腰を負傷した。長友の髪形変更はこうした重苦しいチームの雰囲気を変えようとしたわけだ。
「12日のパラグアイとの親善試合でやっと勝てました。長友は『負けたら丸刈り』と自虐的なことを試合後に話していましたが」(前出・スポーツ紙記者)
W杯の調整試合の最終戦で出番がなかったということは、長友は本番でもベンチスタートかもしれない。金髪は途中交代のアピールも兼ねていたのかもしれない。
(スポーツライター・飯山満)