6月22日、中谷美紀主演ドラマ「あなたには帰る家がある」(TBS系)の最終回が放送され、平均視聴率は9.3%と、残念ながら2ケタ台には届かなかった。
物語は、佐藤秀明(玉木宏)と真弓(中谷)、茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)と綾子(木村多江)の2組の夫婦が織りなすドロドロ劇。秀明は顧客の太郎の妻・綾子と不貞関係になるのだが、秀明に執着する綾子によって家庭が崩壊していく。
それでも、太郎は綾子を愛し続け、夫婦に戻ろうと説得する。その結末は、佐藤家は離婚、茄子田家は元のサヤに収まるというもの。
この結末に視聴者は「佐藤夫婦は、綾子との不貞がなくても、秀明は同僚と不貞して同じような結末になったと思う」「現実パターンだと茄子田夫婦のほうが破綻してるはず」「結局、綾子だけが最初から最後まで被害ゼロなのがムカつく」「結局女はしたたかなほうが幸せになれるって話だったのかな? 綾子みたいな女は本気で許せん!」など様々。“なんとなくモヤモヤ感がする”というのも散見された。
「不貞相手でいちばん怖いのは綾子のような女です。“私は家庭のこともソツなくこなしているのに、夫や姑から冷たくされている不幸な女”を装い、男に近づき誘惑する。男が引っ掛かれば、その人がいちばん愛しているのは私、と思い込む。そんな綾子のような女性に夫が引っ掛かったら、恐怖でしかないし家庭崩壊は目に見えています。しかも、自分は悪くないと思っているところが、いちばんたちが悪い。結局、愛ではなくて自分に都合のいい条件のほうになびく。でも、このような女に引っ掛かる男が少なくないのが現実です」(家庭問題に詳しいジャーナリスト)
か弱そうな薄幸美人こそ怖いと思い知らせたドラマだったようだ。