お笑い芸人という強い絆と、絶対的な共通観念。それが永遠の愛に変わるのか、同じ芸能事務所に所属する中堅芸人の結婚が増えた。美人女性芸人が多くなったことも理由のひとつだろう。
そろって松竹芸能に所属する漫才師、なすなかにし・中西茂樹と梅小鉢・高田紗千子はその最たる例だ。
「2人は昨年1月、出会いからおよそ16年越しの愛を実らせてゴールイン。新婚生活はワンルームマンションでスタートさせました。中西がレギュラー出演中の『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)で実績を残したことでMCのヒロミがどハマり。それを受けて新居をヒロミが『有吉ゼミSP』(日本テレビ系)の企画でトータルプロデュースしました。その模様はゴールデンタイムに何週にも分けて放映され、仕事的にも住居的にもラッキーというほかありません」(テレビ誌ライター)
対して、太田プロダクションの“事務所内婚”は、漫才コンビのチャイム。赤プル、松丘慎吾というピン芸人同士の夫婦である。
「松丘はとにかく不幸続き。1990年代のボキャブラブームでは、コンビ芸人『坂道コロンブス』としてアイドル的な人気を博しましたが、相方の林伸行が強制わいせつ容疑で逮捕され、コンビは解散。その後、『鼻エンジン』を結成しましたが、翌06年、相方の村田渚さんがクモ膜下出血で急逝。現在の事務所に移籍して、『くらげライダー』を結成するも、ふたたび解散に追い込まれて、現在の妻である赤プルとの二人三脚で『チャイム』として再スタートをきりました」(前出・テレビ誌ライター)
ちなみに、くらげライダーを組む前には元相方・ヤマザキモータースが、急性散在性脳脊髄炎で生死をさまよっている。また、松丘と赤プルで切り盛りしていた東京・浅草の甘栗屋・浅草甘栗MJ店は倒産。現在2人はコンビ活動も続行させつつ、松丘はアルバイトを続けざるを得ない苦しい実情だ。
美人妻をゲットした中年芸人。勢いに乗る松竹芸能の中西と、負のスパイラルから抜け出せない太田プロの松丘。差は歴然といったところか。
(北村ともこ)