サッカーワールドカップ関連の番組では、サッカー好きの芸能人が熱い議論を戦わせる場面がおなじみ。ところが7月2日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)ではなぜか女性コメンテーターが落涙し、多くの視聴者も涙を抑えることができない場面があったという。
この日の放送では翌日未明に控える決勝トーナメント1回戦「日本対ベルギー」について特集。世界ランキング3位のベルギー代表について掘り下げる中、同国の有名観光スポットであるアントワープ聖母大聖堂を「日本の有名なアニメの舞台」として紹介した。ここでその“事件”が起こったのである。
「番組では感動シーンとしてアニメ『フランダースの犬』の一場面を放送。主人公のネロと愛犬のパトラッシュが聖母大聖堂に飾られているルーベンスの絵画を見ながら絶命し、天使たちによって天に召されるシーンが映し出されました。この号泣必至のシーンに、月曜コメンテーターで小説家の橋口いくよは『これ観ると絶対泣くじゃん』と言いつつ落涙。視聴者からも『朝から泣いてしまった』『W杯のニュースで泣くことになるとは』などと、橋口と同様に感動の涙を流したことがツイートなどで報告されていたのです」(テレビ誌ライター)
その「フランダースの犬」はフジテレビで放送されていたことから、「とくダネ!」でも映像を使うことができたようだ。ちなみにネロが最期に見たルーベンスの絵画は今でも飾られている。アニメ効果で日本人観光客も多いというこの大聖堂。今回のベルギー戦を機に、あらためて訪れる日本人が増えるかもしれない。
(金田麻有)