西野朗監督率いるサッカー日本代表は7月3日、ロシアW杯決勝トーナメント1回戦のベルギー戦に臨むも、終盤の猛攻を防ぎ切れず、2-3と惜敗した。この一戦で日本は後半開始7分までの間に2ゴールを奪うなど、快調なゲーム展開を見せていたが、後半24分と29分に立て続けに失点すると、最後はロスタイムの本田圭佑によるコーナーキックが敵のカウンター攻撃を間接的に誘発。そのまま華麗なる逆転弾を献上してしまう結果になってしまった。
「この本田のコーナーキックに対して怒りをぶちまけたのが、かつてローマやユヴェントス、レアル・マドリードなどを指揮した経験を持つイタリア人監督のファビオ・カペッロ氏です。伊『Mediaset』が放送するスポーツ番組に出演したカペッロ氏は本田のコーナーキックに関して、『私が日本代表の監督なら彼の首根っこをつかんでキレてるだろうね。延長戦まで間近というタイミングでのコーナーキックにおいて、本田のキックはそのままクルトワ(ベルギーGK)にキャッチされ、カウンターの起点となったんだ。彼はボールをキープし、審判の笛を待つべきだったね』とコメントしました」(スポーツライター)
つまり、カペッロ氏はあの場面を日本中で物議を醸した“時間稼ぎ”戦術によって乗り切るべきだったと考えているのだ。確かに、延長戦へと突入すれば4人目の選手交代が可能となり、よりフレッシュな選手を投入できるメリットもあるが、一方で良質なコーナーキックを上げれば、日本がゴールを決める可能性もあっただろう。
ネット上でも「この試合で誰かを責める気にはなれない」といったコメントが多くを占めている。今は健闘を披露したサムライブルーの勇者たちを讃えるべき時なのかもしれない。が、今回は予選敗退したイタリアとはいえ、サッカー大国の識者の言葉には一定の説得力があるのだ。
(ジェイコヴ)