サッカー日本代表GK川島永嗣のロシアW杯における意外なデータが明らかとなった。
グループステージ初戦・コロンビア戦におけるFK失点時のポジショニングや、続くセネガル戦のパンチング処理の誤りなど、幾度か決定的なミスを犯してしまった守護神の川島だったが、こと“セーブ数”に関してはW杯出場GK全体の中で3位にランクインしていたようだ。思わぬデータを発表したのはサッカー専門分析機関の“Opta”で、最多のセーブ数である25回を誇ったメキシコ代表GKギジェルモ・オチョアが全体のトップとなり、17回のデンマーク代表GKカスパー・シュマイケルが2位、そして3位が14回の川島だ。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦での1失点目については川島の失態を糾弾するメディアが散見されるものの、ロメル・ルカクのヘディングを弾き飛ばすなど、その奮闘も目立っていた。
「今回のロシアW杯における川島永嗣への評価には賛否両論存在しますが、セーブ数という観点のみに絞れば、上々の成績を収めていたことが判明しましたね。ただし、ネット上では『(浴びたシュート数の)分母が多いだけの話。ミスが多すぎる』『やらかし方が酷いし、守備範囲狭いし、判断力ないです』『トータルで言うとマイナスだったと思うけど』という依然として厳しい意見が多いです。また、『川島にも問題はあったけど、そんな川島を使わざるを得なかった日本の状況も問題』など、日本の選手層にも課題があるとの指摘も」(スポーツライター)
確かに苦戦を強いられていた日本が他国よりも多くのシュート数を浴びたことも、今回の3位選出の一端を担っているとも言えるだろうが、それでも14度のピンチを防ぎ切ったことは評価されてしかるべき。川島にとっては苦難の時期となっているものの、さらなる磨きと奮闘に期待したいところだ。
(ジェイコヴ)